源平合戦の虚像を剥ぐ (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580724

感想・レビュー・書評

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  • 学術書なので難しかった…orzつくづく、自分の読解力のなさに情けなくなります…。冒頭で「『源平合戦』にロマンを感じておられた方は、少々失望されることになるかもしれないが」と書いてあるけれど、むしろあの時代はどんな時代で、物語の中にあったあの話はどんな事情で、背景だったのか、それがわかるのでとても面白かったです。物語だけ読んでいると、流れで何となく理解して「そういうものか」と思っているものでも、その意味や背景がわかるとそこで初めて「なるほど」と思えるものもあるわけで…。難しい本でしたが、読んでよかったです。

  • 「平家物語」から受けがちな「平家が敗北したという結果から推測された過程」から離れて実像に迫る。城の実態や、奥州藤原討伐の政治的な意義など。鎧の構造から源平合戦時の実際の戦い方を推測するのは面白い。

  • 治承・寿永の内乱期における「戦争」の分析を通じて源平合戦の虚像(=平家物語史観)の克服と鎌倉幕府の成立史への新視覚を打ち出そうとした作品。
    講談社選書メチエだから、非常に平易な文章で分かりやすく、個人的には完全に平家物語史観を克服できました。

  • こういう話もあると、歴史の授業は面白くなると思う
    弓道部の合宿で、こういう話もあると良い

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著者プロフィール

2021年6月現在
大阪大学大学院文学研究科教授

「2021年 『源 頼朝 すでに朝の大将軍たるなり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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