頼朝の精神史 (講談社選書メチエ 143)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062581431

作品紹介・あらすじ

古代から中世への扉を開いた男、源頼朝。冷徹酷薄な政治家。人情あつき信仰家。二つの像に引き裂かれた「心の闇」は深い。本書は、その分身ともいうべき梶原景時や側近集団の役割に注目しつつ、一介の流人から、徒手空拳で鎌倉殿へと駆け登った、稀代の政治的人間の真実に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • すごく読むのに時間が掛かった

  • <目次>
    はじめにー頼朝の死

    第一章 平治の敗戦と配流
     1 捕縛
     2 池禅尼の助命
     3 頼盛一党との関係
     4 報恩

    第二章 旗挙げ
     1 以仁王の呼びかけ
     2 挙兵
     3 源三位頼政の謀略
     4 相少納言宗綱

    第三章 神話復活の時代
     1 石橋山
     2 地方豪族の神話
     3 三種の神器

    第四章 政権掌握への途
     1 流人という経験
     2 一門への態度
     3 兄弟たち
     4 公平の原則
     5 情報管理

    第五章 梶原景時と頼朝の雑色
     1 陰湿なイメージ
     2 武者の狡智
     3 景時の事跡
     4 走狗としての雑色

    第六章 頼朝の死と景時
     1 族滅の悲劇
     2 景時の出自
     3 正史の蔭に

    第七章 鎮魂の宮ー鶴岡八幡宮
     1 篤い信仰心
     2 ”若宮”の謎
     3 大庭・梶原一族の影
     4 御霊信仰と鶴岡

    あとがき

    参照・参考文献
    索引

    ***

    大学入学前に課せられた思い出の課題図書(笑)。正直源平時代が好きなわけでもなかったので、読むのが辛かった…。頼朝の「伝記」ではなく「精神史」であることに注意。個人的にすごく理解するのに時間がかかって、3回くらい読み直しました。そんなわけで難しいのですが、でも自分の中で消化できれば新しい視点を見つけられると思います。 ある程度この時代に詳しい方には物足りないかも。

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著者プロフィール

山本幸司(やまもと こうじ)
1946年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院経済史専攻修士課程終了。出版社勤務を経て、中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得。神奈川大学短期大学部・同大学院歴史民俗資料学研究科教授を経て、現在、静岡文化芸術大学文化政策学部教授。専攻、日本中世法制史・思想史。著書に『天武の時代』、『頼朝の精神史』、『日本の歴史09 頼朝の天下草創』、『〈悪口〉という文化』など。

「2009年 『穢と大祓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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