〈標準〉の哲学―スタンダード・テクノロジーの三〇〇年 (講談社選書メチエ 235)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582353

作品紹介・あらすじ

生産技術の革命児たち。グリボーヴァル、セラーズ、テイラー…。戦争、企業、市場が動かした近代最大のプロジェクト=「標準化」。「互換性技術」からデファクト・スタンダードにいたるまでの、人間ドラマとその思想を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史を詳しく知ると、真実が浮き出てきて、現実の問題に対応できるようになることが分かった。
    標準が、鉄砲を戦場で修理する必要性から強調されたことがあることを知りませんでした。
    互換性部品からなる銃の製造方法について、オノレ・ブランさんがフランスでアメリカ人に説明したとのこと。機械部品の設計図が重要なこともわかりました。
    目からウロコ(鱗)が落ちるような気がしました。

    QWERTYキーボードのように、既存の様式がそのまま生き残っていることの経緯は書いているが、現在もなぜ、QWERTYが変わらないかの分析は十分ではない。
    同様に、ISOのOSIとTCP/IPの関係においても、RFCからISOにまでのぼりつめた経緯を詳細には解説していない。
    それらの詰めの甘さが残るが、全体像の理解には影響を与えない。
    それらの弱点を補う書籍が出てくることを期待する。

    愛知県春日井市図書館所蔵

  • ISOやJISといった「規格」をテーマにして、その歴史からメリット・デメリットまでを紹介している。
    読みやすい構成。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授。科学史家。

「2010年 『〈科学の発想〉をたずねて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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