江南: 中国文雅の源流 (講談社選書メチエ 250)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582506

作品紹介・あらすじ

「上に天堂あり、下に蘇杭あり」-。その昔、蘇州・杭州の富、美、快楽を称え、地上の天国と謳われた江南。空前の書画骨董ブーム、繁栄する出版業、朱子学の興隆。芳醇かつ猥雑な都市文化が生み出した中国史上の南の豊かさを解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • (後で書きます。面白い)

  • 「中国における南」とは?
    これが本書のテーマです。
    古来、都が中原(洛陽など)や北京などの華北にあり、江南に都が置かれたのは明代の初期と、分裂時代の江南王朝だけでした。
    政治の中心が常に華北にあった中国史上、江南はどのような役割を果たしてきたのか?
    江南が輩出した文人・学者・官僚・商人など、文化面からスポットを当てています。
    荒涼とした華北と違い、潤沢な水と起伏に富んだ地形に恵まれた江南が生み出した風雅は歴代の皇帝たちも憧れ、皇帝の南巡はビッグイベントとなり、書画骨董・出版業・朱子学など学術面で大きく貢献しました。

    西洋の絵画が額に入れて大切に保存される物であるのに対し、中国の書画は丸めて竹筒に入れて気軽にアチコチ持ちまわれる物だったんですね♪
    しかし清の乾隆帝が書画に書きなぐった賛辞は、正直余計だな!
    まあそのおかげで書画そのものの金銭的価値は高まったんだろうけど、芸術的価値は穢されたなw

    ニン、トン♪

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著者プロフィール

京都大学教授

「2020年 『宣教と適応』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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