縄文論争 (講談社選書メチエ 256)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582568

作品紹介・あらすじ

縄文人はどこから来たか?縄文人もコメを作っていた?土偶は何に使われたのか?三内丸山遺跡発見の真の意義は?百家争鳴の縄文像を検証し、最新の知見で読む縄文のすべて。

感想・レビュー・書評

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  • 2002年刊。著者は歴史民俗博物館考古研究所助教授。日本人起源論はトンデモ記述があり(いくらなんでも旧型ホモ・サピエンスからいくつか系譜を経て縄文人に行き着くとは、古人類学の中核的見解からして???。もしかかる主張なら、もっと丁寧に通説的理解に反駁すべき)、読むのを止めようかと思っていた。が、縄文晩期と弥生の米作実態とその意義の差、朝鮮半島の米作状況との比較、海洋漁労民の実情、環境史への配慮、三内丸山遺跡等からくる「縄文文明」「縄文都市」という筆が走りすぎの見解への中庸な解釈を提示。これらの点は好感。

  • コメを軸に縄文人を丁寧に解き明かす。縄文人も部分的には稲作としていたそうだ。

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著者プロフィール

藤尾慎一郎

1959年、福岡市生まれ。広島大学文学部史学科卒業。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、国立歴史民俗博物館教授。専門は日本考古学。▼単著に、『縄文論争』(講談社選書メチエ)、『弥生変革期の考古学』(同成社)、『〈新〉弥生時代 五〇〇年早かった水田稲作』『弥生文化像の新構築』(ともに吉川弘文館)、『弥生時代の歴史』(講談社現代新書)などがある。

「2021年 『日本の先史時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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