福音書=四つの物語 講談社選書メチエ (304)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062583046

作品紹介・あらすじ

マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネ。彼らはなぜ互いに相容れない「イエスの物語」を書き記したのか。イエスの弟子たちを批判するために作られたマルコ福音書。ルカ福音書に込められた「新しいキリスト教世界」の構想など。紀元後一世紀、福音書誕生のドラマを追いつつ、それぞれの思想を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 231124-1-6

  • なぜ「福音書」は四つあるのか。
    考えてみたこともなかったが、それぞれの意図があるからこそ存在していて、長い歴史に耐えて残っているわけだ。キリスト教にもいろいろな側面があることがよくわかる。

  • 福音書の基本的な立場がわかった。加藤隆の本をまた読み返したいと思った。聖書関連書籍では読むべき本ナンバーワン。

  • 新約聖書の4つの福音書 マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネが、なぜ物語形式で書かれなければならなかったのか、パウロ神学と対比しながら簡潔にまとめているのが前半部分。後半は、それぞれの福音書の特徴をまとめている。

    よくいわれる、Q資料とマルコの福音書が生まれ、それからマタイ、ルカが生まれたことなどの、様式史研究の成果も入れている。

    内容としては、ものすごく新しい話題ではないが、選書という中では、上手にまとめている本だと思う。

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著者プロフィール

加藤 隆(かとう・たかし)
1957年生まれ。ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了。神学博士。千葉大学文学部教授。著書に、『旧約聖書の誕生』(ちくま学芸文庫)、『新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか』(大修館書店)、『『新約聖書』の誕生』(講談社学術文庫)など。

「2021年 『キリスト教の幼年期』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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