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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062585002
感想・レビュー・書評
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本書が目指すのは、精神的な問題において治癒というものが可能になる基盤についての哲学的探究である。「治癒」「回復」ということが起きるのは、その可能性が人間の本性についての問いなのだから哲学にとっても一般的にも重要である。(村上靖彦)
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:493.71||M
資料ID:95160961
人が「回復する」こと、とくに不安や精神の病から回復するとは、いったいどのような出来事なのか。「治る」という不可思議な経験の意味と構造を求めて、「経験の構造」の探究を、精神病理学の臨床的知見と交叉させて、切り拓いています。
(生化学研究室 大塚正人先生推薦) -
「治癒とは…創造性の回復(である)。創造性は困難な現実への適応を可能にするだけでなく、それ自体として健康であるという感覚を生むからである」という箇所にしびれました。なるほど!
この本は現象学という分野から治癒について述べているのですが、現象学にも哲学にも縁遠い私には、1つの文章だけに注目すると、書いてある意味がさっぱりわからないことが多かったです。でもがんばって読み進めていくと、なんとなく全体としては少しだけ(雰囲気だけ)わかったような気がしてきて、だんだんおもしろくなってきました。
次は同じ著者の「レヴィナス 壊れものとしての人間」に挑戦します!
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