発達障害の子の「イライラ」コントロール術 (健康ライブラリー)

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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062596978

作品紹介・あらすじ

ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリースペシャル》

【親子でいっしょに「イライラ」をやっつけよう!】
イライラは、対処の難しい感情です。とくに発達障害の子の場合、ほかの子にとってはなんでもない場面でイライラすることがあります。いらだちをつのらせ、手がつけられないほど爆発したりもします。
そのような生活が続くと、小学校の高学年になる頃には、周囲から嫌われ、孤立していきます。そして親や先生も、対応をなかばあきらめてしまうようになるのです。
そんな事態にならないようにするためには早期の対策が必要です。本書では、「親子でいっしょに考える形式」をとり入れて、初級編、中級編、上級編と3ステップでイライラ対応策を紹介していきます。

【すぐに実践できる15のイライラ対応策】
●初級編
対応1 〈聞き方〉おさえようとせず、数分間待つ
対応2 〈聞き方〉とにかく怒らないで、子どもの話を聞く
対応3 〈聞き方〉実年齢より2~3歳下のつもりで話す
対応4 〈話のまとめ方〉重大な間違いでも、急がずにさとす
対応5 〈話のまとめ方〉親子の話がまとまってから、謝りに行く
●中級編
対応6 〈考え方〉イライラのきっかけを親子で挙げてみる
対応7 〈考え方〉相手が悪いところ、自分が悪いところを考える
対応8 〈考え方〉怒って得したこと、損したことを確かめる
対応9 〈考え方〉怒る以外になにができたか、代替案を出す
●上級編
対応10 〈気づき方〉ムカつくことを5段階で整理する
対応11 〈気づき方〉体の変化でイライラを実感する
対応12 〈イライラの消し方〉前兆が現れたら、とにかくひと休み
対応13 〈イライラの消し方〉行動パターンをひとつだけ変える
対応14 〈イライラの消し方〉体を動かしてエネルギーを発散させる
対応15 〈イライラの消し方〉怒りをしずめる言葉をもっておく

感想・レビュー・書評

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  • 言葉で表現できない子が多いので、更に怒ってしまい難しい。
    こちらも落ち着いて観察していこうと思いました。

  • 2015年初版なので真新しくはないし、薄くてイラスト多めだったが、中身は充実していると思う。
    まずは親がイライラと向き合う所から始まるのが好感を持てる。具体例と共に対応が書かれているので、全て覚えなくても都度必要なページを読むのも良さそう。
    私は子どもの福祉に携わっているが、繰り返し読んでおきたいと思った。

  • 良書 また再読したい

    著者は有光興記先生
    駒澤大学文学部心理学科教授であり、
    カウンセリングオフィスせたがや所長をやられている
    臨床心理士である。
     
    本書ではイライラが消える方法を
    大きく3ステップで紹介している。
    ・いらいらが消える3ステップとは
      初級、中級、上級のステップ
       初級:こどもの言い分を黙って聞く
       中級:「怒った結果」を親子で考える
       上級:イライラが小さいうちに対処する
          ※ここから始めたがる人が多い。
           場当たり的な対応になりがち

    認知と行動に関して
    小学校で起こりそうな例を挙げて
    改善していく様子が紹介されている。

    ASD,LD,ADHD向けの子供本となっているが
    大人でもためになる本である。

    -----------------
    この本を読んで、明日から以下に気を付けたいと考えている。
    ・怒りと向き合う言葉を持つ
      「自分の中の天使と悪魔なら。。。」
    ・怒りを鎮める言葉を持つ
      「怒ると損。時間もお金の信頼も失う。」
    ・気が楽になるセリフを持つ
      「自分なりにできた、怒るほどじゃない、
       わざとじゃないかも」
    ・子供への対応として、
       大原則は待つこと。
       そして共感し、復唱し質問する。
    --------------

    以下は私のメモである。(ネタバレ)
    ★は重点項目
    P6:どうしていらいらするのか
      ただ単にイライラしているわけではない
      自分の考えや感じ方が理解されていないことに
      傷ついて、反発している

    P22:発達障害の子はいらいらしやすいのか
      NO
      周囲の支援環境による。
      周囲の理解が得られなければ、イライラするのも
      当然である。

    P26:かぞくのアルバムを見る
      アルバムでなくてもよい
      リラックスの方法の一つである。
      
    P32:親のイライラが子へ伝搬
      イライラは伝搬する
      いいところに目を向けると
      イライラが減少する

    P36:気をそらす方法
      イライラへの対策
       出来事への考え方を変える。
       など
    p46:発達障害の子の感じ方
      一般常識の基準を押し付けず、
      その子と向き合うこと
     
    P54:あせらずに諭す
      社会のルールをきちんと教える。
      ただし、子の言い分を聞くこと
    P66:子供のイライラ自覚度
      チェックリストがある
      ※自覚できていない子が多い
       イライラしやすいと思っていなかったり、
       イライラして当然だと思っている

    P75:天使と悪魔
      怒る以外に何ができたか、代替案を出す
      天使と悪魔のイメージを持つ★
       悪魔はおこっていて
       天使なら・・・
     

    P90:行動パターンを一つだけ変える
      同じトラブルの繰り返しを防ぐための方法
      
    P94:怒りをしずめる言葉を持つ
      怒ることは自傷行為★
      怒ると長引き損をする★
       お金も時間も信頼も
      など

    P96:大爆発がほとんどなくなる
      対策によって、怒りの導火線を
      長くすることができてくる。

    コラム
    P24:こどもの怒りを誘うセリフ
       「しらないよ」★言いそうなので注意

    P40:気が楽になるセリフ
       自分なりにできた  
       怒るほどじゃないかな
       わざとじゃないかも 
       ★参考になる

    P60:言い訳を聞くセリフ
       大原則:待つ★
       加えて、共感、復唱、質問する★
        うん・・・(間を置く)
       
    P78:怒りと向き合うセリフ
       原則:理想より素直な気持ち★
       ヒーローなら~と考える★
       これすごい。。考えたことなかった!

    P98:怒りを消すセリフ
       原則:今の自分を肯定する
        努力を肯定


    近年は発達障害という言葉の認知度もあがり
    子の困り感をわかってくれる周囲の大人も増えてきたかもしれない。
    しかし、依然として知られていないこともあるだろう。
    一色単に、ADHDだから。。。とか、ASDだから。。など系統でわけられるものではない。
    一人一人の子と向かい合うことが大事だということを
    端的にまとめてあり、小学校での事例などをわかりやすく記載してある。
    なかなか実践は難しいであろうから、何度か読み直したいと感じた。
    ★5つの評価です。  

  • 悩んでいるので、読んでみた。まずやるべきこと、ただ気をつけなくてはいけないこと、怒り、発達障害に関する基礎知識のバランスが良くとれていて、大変に参考になった。

  • イラストもかわいくて心休まる本。

  • 問題行動の絶えない子供は、いったいどんなものの見方・考え方をしているのか?

    定常発達した人の思考回路では到底理解できないからこそ、子供の言い分をとことん聞いてあげて彼らの思考プロセスを理解することから始めようというのが、本書のアプローチだ。

    しかし、問題行動を取った子供は嘘をつき通そうとするから、本当のことを聞き出すのは難しい。そこについては、具体的な解決は示されていない。

    この手の子供は、「相手の気持ちを読み取るのが苦手だから、疑われても平然としている」と書いてあるが、本当にその通りで、嘘がバレても相手の気持ちを察することができないから、すぐバレる嘘も平気で口にする。

    だから、子供の言い分を最後まで聞いてあげられなくなるのだが、その解決策までは踏み込んでいないのが残念だ。

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著者プロフィール

監修・執筆 深田晶恵
個人のお金の相談を受けるファイナンシャルプランナー。(株)生活設計塾クルー取締役。
金融商品や保険商品の販売をせずに、中立的な立場で退職後の生活設計などの相談を受けている。高齢の夫の両親と同居の経験もあり、高齢者へのアドバイスに定評がある。著書は『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすいお金の教科書』(講談社)など多数。

巻頭料理特集 『かんたん! おいしい! 手間いらず 冷凍うどんのすすめ』(上田淳子)
兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究所職員を経て、渡欧。帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。作りやすい家庭料理レシピが好評。『冷凍お届けごはん』『ひとりでできる 子どもキッチン』(以上、講談社)など著書多数。

週末コラム 『健康になる食生活』東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 濱裕宣・赤石定典
健康と栄養のバランスを大事に、日常生活の中で活かせる食事のノウハウの普及を目指している。栄養のプロの知識と科学に基づいたわかりやすい解説に定評がある。

「2022年 『かんたん年金家計ノート 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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