Y列車の悲劇 (講談社文庫 あ 53-6)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631143

作品紹介・あらすじ

上り寝台特急「はやぶさ」のA寝台車の個室で、女性の惨殺死体が発見され、残りの乗客全員は走行中の列車から消えた。そして有名俳優の声を使った脅迫電話と呼応して次々と姿を現わすのは乗客の死体。不可解な事件が女流脚本家のシナリオのとおりに動いていることが判明したとき、謎は更に混迷の度を深める。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふつう気づくだろうってことをトリックと言われましても。

  • 走る寝台車の中で死体が見つかり、他の乗客が全て消えた。
    乗客の行方もわからないまま警察をあざ笑うように届く
    身代金の要求、そして死体。
    冒頭に「この小説は○○年の時刻表を使っています」と
    注意書きがありますが、時刻表トリックじゃありません。
    ※時刻表トリックが苦手な人も大丈夫です。

    警察サイドの視点で捜査が始まり、列車で殺された人間から徐々に
    関係が明らかになる……というのは2時間ドラマのそれ。
    話もポンポン進んでいくし、ドラマの様に警察は微妙に頭が悪い。

    白雪姫になぞらえた殺人、殺されたシナリオライター、
    殺された女医……なんかもう
    「うん、そっち系かな?」って想像するドストレートな
    二時間サスペンスを読みたい人にオススメの一冊でした。

    あ、でも消えた乗客のトリックと最後に分かる
    タイトルの意味好きです。

  • Y列車、最後の最後にやっと意味がわかり、悲劇の意味もようやくわかった。
    列車モノというと時刻表やら路線図やらのトリック考えてしまうけれどこれはそれ以上。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1941年北京生まれ。早稲田大学卒業後、石堂淑朗に脚本を学び、ウルトラマンシリーズ、特捜最前線等々500本以上のシナリオを執筆。そのかたわら1980年に「第八東龍丸」で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。海洋冒険小説、ミステリー等著書多数。『視聴率の身代金』『魂丸』『荒南風』『捏造 はいてなかった赤い靴』『うなぎ丸の航海』

「2022年 『慶喜暗殺 太鼓持ち刺客・松廼家露八』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿井渉介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×