- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062694964
作品紹介・あらすじ
いつも廊下ですれ違う名前を知らないあの子にだって、教室で明るく振る舞うあのクラスメイトにだって、秘密はあるのかもしれない--物語が交差するアンソロジー!『YA! アンソロジー卒業』『YA! アンソロジー告白』に続くYA!アンソロジー第3弾。区立四葉中学校を舞台に、「泣いちゃいそうだよ」シリーズの小林深雪と、講談社児童文学新人賞受賞作家たちが、秘密を抱えた少年少女を描きます。誰にも知られたくないと思う一方で、誰かに理解してほしいと願ってしまう秘密の正体とは?
感想・レビュー・書評
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「秘密」をテーマに児童書作家による5作収録。
エアトモ
中学二年になって親友が明るく別人になった。対してつまらない自分。架空の友達を作り上げ強がってしまった。クラスで大人びた存在の柊子さんと話をするようになり、互いの秘密を共有し仲良くなる――。読みやすい。
秘密のタイムカプセル
小川知基、殿村大、早坂ミキ。3人は早坂の転校に合わせ「今だから言える秘密」を書いた手紙を埋めた。10年待てずに数か月で早坂抜きにタイムカプセルを開封してしまう――。
早坂の手紙の内容に感動した。お見通し。
うちにはママがふたりいる
タイトル通り。普通の家族とは――。ジェンダー論、もう少し踏み込んでいたら共感か反発か意見が出たと思う。
咲き誇れ
短歌を送り合い、心救われる少女。彼女が鎧を纏うその理由が少し衝撃的だった。小説の雰囲気がよかった。
ホーリーアイ
中二病男子。彼なりのやり方で不条理に立ち向かう。 -
秘密をかかえながら一人でも頑張れるけど友達がいればもっと頑張れるね、という作品集。よかった。