アンの娘リラ (完訳クラシック 赤毛のアン 8)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062704083

作品紹介・あらすじ

成長した六人の子どもたちに囲まれて幸せに暮らすアンに忍び寄る戦争の影を、リラの日記で綴る。

感想・レビュー・書評

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  • いつも明るく元気な赤毛のアンにも戦争の暗い影が…。その間の出来事を娘のリラが語る。第一次大戦が始まり、アンの息子達も出征。戦争は戦う本人だけでなく、残された家族や恋人達にも苦しく辛い日々を余儀なくさせる。どんな大義名分があろうとも戦争は罪だ。武力では誰も幸せにならない。アンも大切なものを失い、読む方も胸が痛くなる。そんな中、長男ジェムの帰りを駅で待ち続ける愛犬マンデーの姿に涙を禁じ得ない。だが忠犬ハチ公はじめ、どんな犬もそうなのだ。戦争の悲惨さと共に犬の素晴らしさに胸を打たれる。

  • 中学生の頃読んだ時は退屈に感じたこの巻ですが、大人になって完訳にて読み返したらすごく面白かった。5人の子供たちの母親になったアン&アンの家族たちの第一次世界大戦前後の様子がきめ細かに描かれています。主人公である末っ子リラが戦争により大人にならざるを得なかった事が悲しいかったし、彼女の成長に感動もしました。第1次世界大戦当時のカナダの様子も良くわかり、この大戦がカナダの人々に与えた傷跡に胸が痛みます。戦争はいつの時代も悲しい。

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