- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062720915
作品紹介・あらすじ
「江戸しぐさ」は江戸の町で暮らす商人たちが、円満に共生する技術。世間を上手に回しながら他人との間合いをはかる庶民の知恵が今よみがえる。
感想・レビュー・書評
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江戸の人間関係術に繁盛繁栄の真理あり!!
「江戸しぐさ」は江戸の町で暮らす商人たちが、円満に共生する技術。世間を上手に回しながら他人との間合いをはかる庶民の知恵が今よみがえる!!
「江戸しぐさ」は上に立つ者の哲学と行動(商人道)を示すものだ。よき商人としていかに生きるべきか、その考え方は同時に、一般の人々にも役立つグローバル・スタンダード(世界的標準)として通用する。狭い道ですれ違うとき、肩を引き合って胸と胸を合わせる形で通りすぎる肩引き。雨のしずくがかからないように、傘をかしげ合って気くばりして往来する傘かしげ……など、町衆(町人のリーダーの立場にいる商売人)は知恵を絞り、いろいろな「江戸しぐさ」をつくり上げた。今なぜ商人道「江戸しぐさ」なのか!考えるに、私には現在、上に立つ者(トップ)たちが大事なものを見失っている気がしてならない。21世紀の生き方のヒントが「江戸しぐさ」にはいっぱい詰まっている。 -
人口密度がすごかった大都市、江戸で人々がどうしたらお互い気持ちよく生活できるか知恵を絞り、習慣とした生活の知恵。
代表的なものには「肩引き」「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」など、現代でも通じるものばかり。
習慣として、くせにすることができれば、みんな気持ちよくすごせると思います。 -
日本人の心。気遣いの習慣のルーツと言える『江戸しぐさ』について分かりやすく紹介された本です。何冊か『江戸しぐさ』の本を読みましたが、これが一番読みやすかったです。
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越川氏の著作「暮らしうるおう江戸しぐさ」よりは、もう一歩踏み込んだ本ですが、優しくわかりやすく読みやすく書かれています。これは是非、現代人が身に付けたい教養です。
「多種多様の人々といかに快適に共生していくか」
大都会大江戸に住む人々の知恵は非常に洗練されています。
なんてせせこましく、堪え性のない現代社会に自分たちは生きているのだろう、と思います。