地震がくるといいながら高層ビルを建てる日本 (講談社+α新書)

  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062725019

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ人が意外にとまどう日本のアタリマエ
うがいもウォシュレットもヨーロッパ人には不可解。常識が不思議に見えてくる面白さ!
『一度も植民地になったことがない日本』待望の第2作!

東京を襲う大地震の話は、久しぶりに会った友人の間でもよく出る。そのときの意見はだいたい、この2つだ。「まあ、いつか起きるかもしれないけど、あっさり死ねるならそれでいい」「苦しんで死ぬのは嫌だけど、一瞬で死ねるのならしかたない」ところが、ヨーロッパ人は違うのだ。「大地震が起こる可能性があるんだったら、なぜそんな危ない所に人を住まわせるの? せめて海から離れた所に移転すればいいじゃない」という意見は、東京をはじめとした日本に住んだり、旅行したりしたことのあるヨーロッパの友人からよく聞く。「自然に対しては逆らえない」という無常観を持っている日本人と、対照的なのがヨーロッパ人なのだ。

●地震に慣れすぎている日本人
●ウォシュレットに大笑い
●ヨーロッパもタテマエ社会
●顔を洗う父の丹前を持つ母
●本当に日本人は働いているのか?
●荷物を入れないタクシー運転手
●ヨーロッパ式カップル社会の実態
●名刺を出すのが挨拶なのか
●うがいを知らなかった夫
●You are happy,I'm happy!

感想・レビュー・書評

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  • 日本人の妻と外国人の夫。文化の違いが面白い。

  • この人の本は、まったりとした空気で楽しく読めるのに、鋭い指摘だからよい。楽しめますよ。

  • ■高層ビルと無常観
    前著がスッキリとしたのどごしだったので、本書にも爽快感を求めて購入。あいかわらずのコピーライティングがちょっとやらしい。
    軽妙な語り口は健在で、一風変わった目線からのニッポン観察は時に鋭く、時に優しい。
    決められたトピックについての生真面目な考察というよりも、「日本人であること」がもたらす違和や相違が日常でいかにして生まれるかが庶民的な目線で伝わってくる。
    地震を恐れずに高層ビルを乱立させることと無常観という国民性を結びつける着眼点はぶっ飛んでいるが、それが逆にこの本の面白みでもある。
    超高層ビルを目にしながら「あぁ、あれが倒れてきたら私は死ぬな」などと冷静に受け止めている人はほとんどいないだろう。
    だからこそ、こういった指摘も時には、楽しい。

    ■タテとヨコ
    一概には言えないと思うが、やはり欧米はヨコのつながりが広く、日本はタテの関係性が強い。
    社会の変化もあるにはあるが、伝統的な日本のタテの概念は未だ根強く残っている。
    個人的にはタテの意識は苦手だ。立場や年齢に左右されない関係性にはあこがれる。
    ただし、実際にフラットな環境に身を置けたとして、果たして自分を既定できるかどうかの不安もある。これまではタテの序列の中で自分の立ち位置を定めてきた。いや、必然的に定められているとも言えるだろう。
    そういった「枠」が外され、他人との関係性で自分を既定するのは意外にも難しいことだと思う。コミュニケーションが前提となるのもその理由のひとつだと言える。

    タテの関係は不満も多いが、安定的であり安住できる。
    けれども、現代日本のように、何か世代間の意志疎通がちぐはぐな状態の社会には思い切ったヨコの関係の拡張も必要なのではないかと感じる。
    コミュニケーションという言葉が意味も無く蔓延してしまっている中で、他者を既定するためのヨコのつながりは切実に希求されるところだ。

    ちなみに、本書のレビューとはあまり関係がない…。

  • 地震が来るといいながら高層ビルをなぜ建てるのか

    地震が来る可能性を考えて退避行動を取るより
    高層ビルを建てる方がお金になるからかなぁと思った
    金の亡者です。

    もう一個気になったのは
    ウォシュレット!
    欧米では普及しないらしい。
    ビデはあるのにどう違うんだろう?

    拭くより洗い流したが断然綺麗だと思う。
    湿度が低くて臭いが気になりにくいって理由はあると思う。
    あとは
    もともと体臭がキツい?とか
    香水を使う人が多い とか
    食わず嫌い とか

    水道代が高いとか。

    水道代ってありそう。

  • ヨーロッパ人が意外にとまどう日本のアタリマエ
    うがいもウォシュレットもヨーロッパ人には不可解。常識が不思議に見えてくる面白さ!
    『一度も植民地になったことがない日本』待望の第2作!

    東京を襲う大地震の話は、久しぶりに会った友人の間でもよく出る。そのときの意見はだいたい、この2つだ。「まあ、いつか起きるかもしれないけど、あっさり死ねるならそれでいい」「苦しんで死ぬのは嫌だけど、一瞬で死ねるのならしかたない」ところが、ヨーロッパ人は違うのだ。「大地震が起こる可能性があるんだったら、なぜそんな危ない所に人を住まわせるの? せめて海から離れた所に移転すればいいじゃない」という意見は、東京をはじめとした日本に住んだり、旅行したりしたことのあるヨーロッパの友人からよく聞く。「自然に対しては逆らえない」という無常観を持っている日本人と、対照的なのがヨーロッパ人なのだ。

    ●地震に慣れすぎている日本人
    ●ウォシュレットに大笑い
    ●ヨーロッパもタテマエ社会
    ●顔を洗う父の丹前を持つ母
    ●本当に日本人は働いているのか?
    ●荷物を入れないタクシー運転手
    ●ヨーロッパ式カップル社会の実態
    ●名刺を出すのが挨拶なのか
    ●うがいを知らなかった夫
    ●You are happy,I'm happy!

  • 男女は平等だが同質ではない
    I'm happy for you
    お金をかけずに喜んでもらう

  • 海外在住の作者の日本に関するエッセイ。

  • 赤坂Lib

  • タイトルに惹かれて読んだら、短編エッセイ集でした。海外に住む著者が、日本人の特性を捕らえた本。統計やデータを元にしているのではなく、本人が感じたことがほのぼのとつづられています。

  • Your happy I'm happy.
    良い言葉だと思った。
    自分で言うのも何だけど、こういう考え方は比較的できる方なのかなと思う。

    一歩間違うと「冷たい」と思われがちですが

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