誤解されない話し方 説得力より納得力 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062726566

作品紹介・あらすじ

会話の8割は誤解!あなたの意見が会議で通らないのは理由がある。

感想・レビュー・書評

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  • 著書より特に気になったところ
    ・どんな小さなことでもいいから相手のファインプレーを見つけ、それを認める。相手に伝える。
    ・「大丈夫」という言葉を口ぐせにする。
    ・「結局、好きなことでしか成功できないから。楽しんでやりなさい」
    ・「好き、に生きて」周りの人を喜ばせる。

    生き方や考え方を学べた。ちょっぴり人を許せたり、自分を許せたりできる気がする。
    もっと心の言葉を書いて、考えて、発展することをしよう。

  • 生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)と一緒に読むと、話し方の時と場合と自分の情熱について反省点がより明確になりそうです。

  • ☆☆☆『誤解されない話し方』(梅田悟司)
    「キレられたと感じる背景にあるもの」
    ①知らず知らずのうちに誰かに合わせる機会が減り、その連続性のなかで無意識に我慢する力が低下していく。最終的に自分の都合を優先して動くことや
    誰かに都合を合わせてもらうことに罪悪感すらなくなっていく。結果として、自分の意見が通らないことへの不満を極端に持つようになってしまうのだ。

    ②修正力の低下。(自分が正しいと思っている以外の意見を許容し、お互いに納得できる答えをしていく力)
    ポータルサイトでのトピック検索が容易になったために、事実の検索の周囲にある個々人の意見に行きつくことが多くなり、それにピンとくれば自分が考えた意見との錯覚さえ覚えてしまう。「考える手間」簡略化。
    本来何かを考えるとは、あらゆる方向性を検討したうえで、ひとつの正解へと近づいていこうとする。(一人プレゼンテーションみたいなもので)頭に浮かんだアイデアを、良し悪しは関係なく、できるだけ多く箇条書きにして、自分の導き出した答え以外の可能性の存在をあらかじめ理解し、より良い要素たけを抽出していくもの。
    しかし、ポータルサイトでの検索は消去法で情報を見つめてしまう。その結果、自分が頭の中に感じている正解のイメージから離れていると、「それは違う」と判断して、代替案をら示したり、正しい方向性を示唆すふことができなくなる。そうなるとお互いに「どうしてわかってくれないのか」とやりきれない思いをすることになる。

    『雨降って土砂崩れ』
    ケンカは本来、「相手を理解するため」に取る手段(当事者には無意識であったとしても)で、意見をぶつけあったり、お互いの本音を語りあったりとそこには前向きなものがあった。
    しかし、「相手を理解する」という目的がなければその意味は大きく変化する。自分の怒りを伝えたり、謝罪をさせたりすることが目的化する。

    *感情的な怒りは敬遠されるが、理論的な怒りは相手の理解を得られる

    人間関係の回復はその都度その都度での場当たり的な問題解決にはなっているが、根本の問題解決にはなっていない。
    時間は解決してくれないが、スキルは解決の糸口を提示してくれる。そして、トラブルを未然に防ぐ予防線の効果も果たしてくれる。


    ・理不尽と思われたら「キレる」、納得できたと思われたら「叱る」
    ・一方的と思われたら「キレる」、対等と思われたら「叱る」
    ・ムダと思われたら「キレる」、タメになると思われたら「叱る」

    ・相手を前向きにできるのが「叱る」
    ・相手を後ろ向きにするのが「キレる」

    ☆あくまでも両者を語る主体は自分ではなく相手側である。

    ○エンパワーメントの3つの要素
    ①ビジョンの共有
    自分たちに課せられた使命や課題を分かりやすい言葉とともに伝えていくこと。やるべきことを目標化することで自分のすべきことを明確に理解することができ、自発的な行動を促すことができるようになる。
    ②正当な評価と報酬
    集団を構成しているメンバーの方向性が違っていれば、評価軸がブレてしまい不当評価されることになる。
    行動規範に即した行動は評価し、反して行動に対しては改善を求める。その基準が重要。
    ③能力の把握としげんの提供

    仕事をするということは、自分の時間を使い、相手の時間を使う。だから誰かを巻き込んでいく際にはそれだけの理由と覚悟が必要である。その理由は、大きくて、まっとうで、まっすぐでなければならない。一言で言えば『正義』という言葉が当てはまる。

    実際の組織における成果のうち、リーダーの影響力がおよ部範囲は2割にすぎない。残りの8割はフォロワーである部下の力に左右される。これは仲間を巻き込む力の重要性をしめしている。「フォロワーシップ」

    この「フォロワーシップ」において重要なのが「貢献力」リーダーの指示に対して自主的に動く力が、「批判力」リーダーの指示に対して意見を述べる力である。


    【コピーライターの仕事】
    まずクライアントからの商品オリエンテーションから始まり、商品特徴、他社にはない特性、対象とするターゲット、目指すべきブランディングなどはすべてクライアントのほうが理解度は高い。そこに参加した我々は、質問をし、議論をし、コンセプトに据えるべき何かを引き出していく。そこを発送の原点として生活者に届くメッセージへと翻訳し、キャンペーンを構築していく。つまりゼロから作るのではなく、一を八に、九に、十にする作業を行っていることがわかる。

    頑固な人、頑固になりキレずに相手の意見に妥協してしまう人の共通的要因。
    ①相手の意見を「反論」ととらえてしまいがちなこと。先入観や、被害妄想から争いを避けるために意見を譲ってしまうのだ。本来なら、冷静に判断するためにあいての意見に耳を傾けるべきである。その意味では、過剰な防衛本能か相手への理解を妨げているということができる。

    ②自分の意見が正しいことへの「確信」を会話から引き出せないことである。会話では相手が何を話しているか求める重要であるが、本来は何を思っているかを探ることが重要である。言葉になっているものは思考の一部でしかないため、行間を読んだり、言葉になっていない気持を察する必要があるのだ。

    【心が動けば、体が動く】
    積極的な人は自分が考えたことを実行する力にも長けている。それは自己肯定できる自信から来るものだったり、自分の考えが本当に正しいかどうかをら知りたいという探究心から来るものだったりする。彼らは自分のかなかのエンジンをフル回転させるガソリンを自ら作ることができるのだ。
    一方消極的な人はガソリンに当たるものを自分で生成できず煮え切らないでいる。こういった人を動かすためには、自信という名のガソリンを注ぎ込んであげる必要がある。

    そのような人にどうやって自信をつけさせるのか。答えは「認めてあげること」た。この真摯な態度は、言葉よりも胸に届き、自信を与えることになる、そしてそれ以降は、自分でガソリンをつくることができるようになり、次は誰かの自信を引き出す側に回っていく。

  • 記載されてる内容が分かりやすい。
    タイトル通り、伝える力が高い本だと思った。

    以下が、面白かった。
    説得ではなく、納得させる。
    伝えたい時こそ、相手の言いたいことを良く聴く。

  • サブタイトルの「説得力より納得力」に惹かれて購入。
    わりと基本的なことが多かったけど、備忘的にTips的に使える内容をメモ。

    ----------
    ・5W1Hで整理しておく
    ・交渉と説得の三層構造
     感情→理論→利害
    ・同じ内容でも、相手が「Yes」と言うような話し方をする。
    ・「だからこそ」は強力なツール
    ・文末を曖昧にしない。疑問形できちんと投げかける
    ・「その日は手ブラでいいでしょうか」で期待値のコントロール。
    ・勝ったら敗者を称える
    ・結局「好きなこと」でしか成功しない
    ・「好きに、生きる」ではなく、「好き、に生きる」

  • わかりやすい。この本を読んでから、自分の言動を把握しやすくなった。対外的な仕事があるので、気を付けるべき点が多かった。

  • 内容が薄い。とくに新しいテクニックもない。
    著者の経験を本にした、といったところだが、本にするにはまだ経験が不足なのではと感じてしまった。
    強いて言えば、新入社員、若手営業マンには良いかも。

  • 仕事で常駐しているお客様先にて、ある特定の方とのコミュニケーションに苦しんでいる。どうも、考えが違うという点と、話し方についての違和感と両方存在するようだ。ということで、治療法を求めて本書を購入。足しになることが大いに期待される。ということで、読了。振り返ってみると、どうも言葉遣いのレベルで結構問題がありそう。相手の思考を受け入れる際のコミュニケーションが短絡的だった気がする。相手を立てて自分の考えを伝えるところが下手だったと思う。まだまだだなあと気付くきっかけになりました。

  • とても分かり易くためになります。

    筆者の実体験や会話例など具体例が多く書かれており、
    また小難しい表現が少ないので、
    とても分かり易く、自分に照らし合わせながら読むことができました。

    「期待値を上げすぎるな」「答えやすい質問術」など、
    なるほどなと思える内容がゴロゴロ書いてあります。

    基本はビジネス本として書かれていますが、それだけではなく、
    普段のコミュニケーションにも活用できる本だと思います。
    一度読んでみて、損はないと思います。

  • 電通のコピーライターが書いた
    コミュニケーションスキルの総集編。
    この手の本にありがちな総花的なことに限らず
    具体的で面白く読みやすい。

    特に4章の「勝って驕らず、負けて腐らず」には
    新しい概念が詰まっており、納得できる。

    ビジネス用語を使用している箇所もあるため、
    予備知識があるとさらに理解が高まる印象。

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著者プロフィール

コピーライター。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授。
1979年生まれ。大学院在学中にレコード会社を起業後、電通入社。マーケティングプランナーを経て、コピーライターに。2018 年にインクルージョン・ジャパン株式会社に参画し、ベンチャー支援に従事。2022 年4 月より現職。主な仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、タウンワーク「バイトするなら、タウンワーク。」、Surface Laptop 4「すべての、あなたに、ちょうどいい。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション統括など。経営層や製品開発者との対話をベースとした、コーポレート・メッセージ開発、プロダクト・メッセージ開発に定評がある。著書に『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版)、『捨て猫に拾われた僕』(日経ビジネス人文庫)、『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)など。

「2022年 『きみの人生に作戦名を。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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