白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727129

作品紹介・あらすじ

英国のすぐ北で大量の鯨を捕る正義とは!?シー・シェパードは何をしたか?英国からわずか300キロ北、フェロー諸島の鯨イルカ漁を現地取材、大地町と徹底比較。

感想・レビュー・書評

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  • 差別を利用して、特権やお金儲けで得をする人がいるから、差別はなくならないのが良く分かりました。
    世間に疎い人を、そそのかして利用し前線でこき使う。
    騙されないようにするためにも、ある程度は本を読んで勉強する必要があるんだと思いました。
    捕鯨反対以外にも、部落問題の元を作った徳川幕府、インドカースト制度で虐げられる不可触民の元を作ったアーリア人。過去の事例を知ることって、大事ですね。

  • 和歌山県太地町(だいじちょう) 2009年9月ザ・コーヴ(入り江の意)公開で困惑 イルカ・クジラの追い込み漁

    ヒンドゥー教徒は牛を神聖なもの

    紀州藩(江戸へ木材を船送・財産)→薩長の明治時代→熊野川で和歌山と三重に分断・道路や鉄道の建設を躊躇→古いイルカ漁、クジラ漁が残った

    地元ではイルカ、クジラの区別はなし

    縄文時代にもクジラの骨→座礁したクジラを捕えていた

    徐福伝説(秦の始皇帝に使えていた人物)「東の海に蓬莱(ほうらい)、方丈、えいしゅうという三神山があって仙人が住み、不老長寿の薬がある。旅立ちたい」→稲作や熊野に漁を伝えたとする伝説

    映画上映→これは日本人でも洗脳されると思った。漁業関係者が悪の根源であるという設定

    アメリカ 黒人が日本人を差別している事実

    映画の日本公開(2010年7月)→映画館に公開するな!脅し
    憲法21条表現の自由で騒ぐ人が出る。

    主人公オリバー氏→自分が主人公でありながら、いざとなれば、自分は製作者ではないと逃げの手口を用意している。

    シーシェパードと町長の意見交換会
    伝統で長く続いてきた→奴隷制度も長く続いた

    アメリカの有料チャンネル アニマルプラネット 日本を叩くことで収入が増えるビジネスモデルが確立

    映画はヒットせず→反捕鯨団体に日本人が嫌悪感を持っていた時期だったから

    イルカ→浮いたものを突っつく習性→助けられた人の伝説・海側に行って死んだ人もいるはず

    ベトナム戦争時代 ニクソン大統領・枯葉剤で非難→回避するため別の話題、反捕鯨→日本へ牛肉を売ることにも寄与・クジラの油は石油で代用可

    デンマークのフェロー諸島 商業捕鯨ではなく住人が総出で手伝う→肉をもらえる。
    逃げも隠れもしない→大地町では立ち入り禁止が多い

    社会保障 家が100年200年持つ→日本の家が25年しか持たないのはタダ働きしているようなもの

    日本人は動物を自分でさばくことがなくなった→都合の悪い部分を見ない フェロー諸島の人の等身大の生活

    イルカ、クジラまで食べる必要はないだろう!→食糧問題から多様性があるほうがいいに決まっている。

  • 社会

  • 覚醒せよ日本人!
    英国のすぐ北で大量の鯨を捕る正義とは!? シー・シェパードは何をしたか?
    英国からわずか300キロ北、フェロー諸島の鯨イルカ漁を現地取材、太地町と徹底比較!!

    日本は、世界に冠たる捕鯨文化を持っているのに、もっとプライドを持っていいのではないだろうか。白人たちの食文化は、陸上だけでほぼ完結している。多くの白人たちは、海洋の財産の貴重さに気づいていない。それは、日本が知らせていないからだ。今回の騒動にしても、ある面、太地町の人たちが主張しないから大きくなったともいえる。堂々としているほうが伝わる。それは、フェロー諸島の例を見てもわかる。彼らだって、反捕鯨団体から抗議を受けている。イルカ食が正当とされているわけではないが、主張することで攻撃から守っているのだ。世界のほとんどの国は自己主張の文化のなかにある。日本のような謙譲が美徳の国は少ない。

    ●白人のイルカ漁に反捕鯨団体は?
    ●「日本のテレビ局でこのDVDを」
    ●イルカは自殺するのか?
    ●「フリッパー」調教師の自作自演
    ●ヒトラーと同じ考えを持つ人たち
    ●シー・シェパードVS.太地町長
    ●イルカ漁と尖閣問題の共通点
    ●映画『ザ・コーヴ』の大虚構
    ●カナダは絶滅危惧種のイッカクを
    ●ベトナム戦争の枯れ葉剤隠蔽で

  • 同じ県下の住民としても非常に興味深い内容。個人的にはイルカは美味しく好きなので、これからも漁は続けて欲しい。
    それと反捕鯨派には辟易とさせられる。奴隷制と捕鯨を一緒の文化とくくられては、一生かかっても彼らとは分かり合えないだろう。所詮メインはジャパンバッシングでの利益が目的なんかな。

  • 騒ぐのは反対派。
    賛成者はわざわざ行動しません。
    それに加えて、日本の文化。

    きちんと物事を表現しなければいけないと、改めて感じます。
    特に尖閣の事件以降、攻める勢力が強くなったと感じます。

    一つ負ければ、必ず次が来ます。

    それこそ、海の生態系どころでは無い、人間のエゴのぶつかり合い、弱肉強食の戦いかも。

  • 鯨によって生計を立て、生きている人たちがいる。
    文化の違いだけではない。
    スーパーに行けばなんでも揃う
    世界の食料問題を考えると多様性があるほうがいい。

  • くたばれシーシェパード!

  • フォト・ジャーナリストの筆者
    アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画
    日本のイルカ漁を描いた『ザ・コーブ』の舞台
    太地町に隣接する新宮市に住んでいる

    そこで 地元の文化と歴史を踏まえながら
    映画の一方的な表現を批判している

    と、同時に
    やはり太地町と同じようなイルカ漁が行われている
    デンマークのフェロー諸島のようすをレポートする

    写真で見る限り、太地町とフェロー諸島の情景は同じだ
    むしろ、フェロー諸島はイルカの血で真っ赤に染まった海の周りで
    幼児から青年から みんなが楽しんでいるような姿が衝撃的

    なのに、フェロー諸島がシーシェパードなどから抗議を受けないのは
    農作物のとれない不毛の地で、庶民の生活のために、
    商業的ではなく、イルカ漁が行われていること
    そして、イルカ漁の意義を主張して、堂々と行っているから
    だと、著者は言う。

    翻って、太地町では、なんとなく後ろめたそうに
    メディアを排除して、イルカ漁が行われているから
    非難されるんだ、と言う。

    確かに、謙譲の美徳とか、黙して語らずといった
    日本的な美学は、世界的には通用しないのだろう
    何だか心寒い感じもするが・・・

    青年海外協力隊などで 海外をよく知っている著者の
    最後の部分での主張は否定できない

    「私は、個人的には自己主張の文化は好きではないが、
    世界に対しては主張しないかぎり伝わらない。」

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著者プロフィール

愛媛県岩城島生まれ。
米国コロンビア大学大学院ジャーナリズム科修了。青年海外協力隊員としてエチオピアに3年暮らす。カメラマン生活約15年を経て、現在は東京新聞記者。海外取材は、激動期の東欧、湾岸戦争、カンボジア、ルワンダ、アフガニスタン、イラクなど、約60カ国に及ぶ。1993、94年、東京写真記者協会賞受賞、1996年開高健賞受賞。
著書に『なぜ日本人はイラクに行くのか』(2005年、平凡社)、『漂泊のルワンダ』(1996年、TBSブリタニカ、2006年、牧野出版)など。
ドキュメンタリー映画『笑うイラク魂』『アフガン戦場の旅』『戦場の夏休み』などを監督。
ウェブサイト◎http://yoshi.net

「2007年 『「平和憲法」を持つ三つの国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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