女のカラダ、悩みの9割は眉唾 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728386

作品紹介・あらすじ

「オス化」「卵子老化」に怯え、生理の辛さに泣き、「私らしい」妊娠・出産を夢想する……ああ、なんで女ばかり気苦労が多いのか? 「みんな医学的根拠のない情報に振り回されすぎ!」と警鐘を鳴らすのは、産婦人科医・宋美玄先生。「恋してなくても女性ホルモンは出る」「子宮はそう簡単には冷えない」「出産をイベント化しないで」などなど、自らも35歳で高齢初産を経験した著者が語る、女心とカラダにまつわる画期的人生論!

感想・レビュー・書評

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  • ピルは何となく自然じゃなくて少し怖いイメージがあったが理解が進んでよかった。
    ネットを調べて怖がる事が多いので、読んで良かったと思った。女の人の味方になってズバズバ言ってくれる所が読んでいて気分良かった。

  • 雑誌やテレビの健康情報が、いかにいいかげんなのかよく分かった。
    でも女性誌の取材を受け、「更年期対策には赤い下着がお勧め」という、
    言ってもいないコメントの記事が上がってきた時、
    「NOと言い切れなかった自分にも後々悔いが残りました」って、
    そこは否定しましょうよ。医者なんだから。

  • 女性誌やネットの情報が眉唾なら
    この本の内容も眉唾じゃないと言い切れるのか???
    とうっかり斜めから見てしまいそうになるひねくれ者がここに(笑)。
    学術的な面から切り込んでいるので信用に値するとは思うのだが
    ちょっと押しが強いかな、という感覚も否めない。
    特にピルの推奨っぷりはハンパないと感じた。
    この本の解説通りだと自分は飲めない可能性があるのであれだが
    そこを鵜呑みにしてしまうのも、
    ネットや女性誌の情報を鵜呑みにするのと同じくらい危険な気がした。

    全体的に押しが強い印象ではあるが
    『産んでも産まなくても歳をとっても女は女』という一貫した主張には
    救われるという女性も少なからずいるんじゃないかと。
    取り敢えず個人的には
    自分の体に対して無頓着すぎたかな、という気がしないでもない。

  • 唾とは怪しい事柄のこと。

    日本のメディアは本当に人を不安にさせるのが得意ですね。

    これが商法なのでしょうか。

    本の中で、作者は何度も女は女と言っています。

    女であることの証明なんていらないし、特別な努力も必要ありません!

    ろくでもないメディアは相手にしないことです。

    かく言う私も、子宮を冷やすのはよくない。
    と言うのを信じていたので。

    ネットで検索した結果、安心できたことは1度もありません。

    本気でネット断ちをした方がヘルシーと考えました。

  • トンデモ医療をぶった切る(女性編)って感じかなーと思って読んだけど、ジェンダーバイアスを助長させるだけの誌へレッドカード突きつける女性としての生き方を自由にするための本で本当に気が軽くなったし勇気をもらえたので「女であること」に縛られて疲れて悩んでる現代女性に配って回りたい。

    ホルモンドバドバ出して女らしく、モテ=女らしさ、生理の辛さは我慢してナンボ、セックスできる間は女としてまだまだイケるぜ、女は子宮で考える生き物、とかとか。

    改めて考えると笑っちゃうワードの数々だけど、そんなことに振り回されないでも生まれてから死ぬまで女だよ、何もしなくても女だよという先生の言葉が当たり前のことすぎるのにそんな当たり前を見失ってる自分にガツンときた。

    そうなんだよねー、世間の作った「女らしさ」のイメージに自分押し込めようとして勝手に苦しくなるの本当に無駄だよね。

    口触りがいい雑誌を売るためだけの言葉で意味はないんだなって認識した上で踊るのはありだと思うけど、女の生きがいを認めろー弱者としての権利を与えろってクチあけて待ってるだけじゃなくて、私たち自身が正しい知識をもって女らしさという呪いから解き放たれていくことで男らしさという呪いにかかってる男性の開放にもつながってお互いもっと生きやすくなるんじゃないかなー。

    女らしさとか男らしさではなく個としての考えを尊重しましょうって時代にまず自分がどんだけ古い価値観着てるかを気づいてそれを脱ぐってゆーアクションを取っていけるかだな、即行動。

  • 女性医学の啓蒙書。女性のカラダに関する世評のあれこれは、風評、都市伝説の類になっており、まちがっているようだ。その情報源は女性雑誌やインターネットだ。医学に関しては、医者の言うことに耳をかたむけたよいと思う。根拠なく信じられていることが多く、けっこう、目から鱗だった。

    書評はこちら↓
    http://naokis.doorblog.jp/archives/asakatsu_spicy.html「女のカラダの悩み」と「殺人犯の告白」について〜東京朝活読書会「テーマ:刺激的な本」(4月28日)より。

    <目次>
    まえがき
    第一章 セックスできれいにはならない
    第二章 「オス化」に怯えるホルモン知らず
    第三章 あなた、実は「冷えて」なんかいません
    第四章 「ピルが怖い」って誰が言った?
    第五章 産むことが「女の証」ではありません
    第六章 妊娠・出産に「私らしさ」は求めない
    第七章 怖がりすぎる更年期、女は死ぬまで女です
    あとがき

    2014.03.14 品川の本屋で見つける。
    2014.04.27 読了

  • オス化」「卵子老化」に怯え、生理の辛さに泣き、「私らしい」妊娠・出産を夢想する……ああ、なんで女ばかり気苦労が多いのか? 「みんな医学的根拠のない情報に振り回されすぎ!」と警鐘を鳴らすのは、産婦人科医・宋美玄先生。「恋してなくても女性ホルモンは出る」「子宮はそう簡単には冷えない」「出産をイベント化しないで」などなど、自らも35歳で高齢初産を経験した著者が語る、女心とカラダにまつわる画期的人生論!

  •  女性のからだについて、正しい情報を知ってほしいという
    内容。医師の見地から、女性自身に自分のからだについて
    正しい情報を知ってほしいという願いが込められている。
     いかに雑誌(特に女性誌)やテレビが根拠のないデタラメ
    な情報を男目線で垂れ流しているかをこの本を読んで、
    わかった。女性の立場が向上したと連日マスコミは
    表層的な面だけをとらえ、自分たちの損得勘定でしか
    情報は流していない。
     この本は、ホルモン・生理・妊娠・更年期など、幅広
    く書かれている。
     女性向けに書かれているが、男性が読むことで、それ
    までの誤った知識を改めることができる。特に不妊に
    関しては、男性側の問題である場合が5割程度あると
    いうことなので、そこは参考になった。不妊というと
    女性に問題があるようにとらえがちだが、無精子や
    機能障害など男性側の問題もおおきいとわかった。
    この点などは、不妊を題材とした記事や番組でおおきく
    取り上げられたものは、あまり記憶にない。それは、
    女性雑誌やテレビ番組の制作権者に男性が多いこと
    の証ではないだろうか。男は自尊心が高く、またそ
    の自尊心は壊れやすく、自分に問題があるなんてことは
    認めたくないのだろう。問題が自分にあることを認め
    てしまうと、自尊心が傷つき、立ち直れないからである。いかに男が弱い生物であるかを如実に示している。
     周囲の女性に気配りのできる、信頼される男になり
    たかったら、必読することを薦める一冊。

  • 女の体の都市伝説をバッサリ切った一冊。
    <恋しなくても女性ホルモンは出る><働きすぎても「オス化」はしない><何が「子宮にやさしい」のか><「女の証」ってなに?><美化された出産>等々なーるほど、と思う言葉がいっぱい。
    「ホルモンが出ようと出まいが、子宮があろうとなかろうと、女の人は女であることにもっと自信と自覚をもってほしい。歪んだ思い込みや心無い言葉に踊らされてほしくない」という筆者の言葉が胸に刺さりました。

  • 女性誌に書かれていることを鵜呑みにしないこと。
    専門家が言ってることでも、他の専門家の意見も見てみること。
    冷えはやっぱりあるような気がするのだけれど。
    更年期は「プレ」も「プチ」も本当にないのだろうか・・・。

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著者プロフィール

1976 年生まれ。産婦人科医。『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)ほかヒット多数。『少女はどこでセックスを学ぶのか』(徳間書店)、『生理だいじょうぶブック』(小学館)など。

「2023年 『50歳からの性教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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