テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 413
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728423

作品紹介・あらすじ

村上龍氏が絶賛――「中国は一筋縄ではいかない。一筋縄ではいかない男、小林史憲がそれを暴く!」
 中国すべての省と自治区を取材し、当局に21回拘束された記者が、見て、感じて、触れて、そのなかで泳いだ中国の「内臓」!
 共産党政権の厳格な監視は国中隅々まで行き渡り、真実はまるで伝わらない。われわれがテレビで観ている中国は、まったくのニセモノなのだ!!

感想・レビュー・書評

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  • 中国一の金持ち村、マオタイ酒の偽物談、チベットの話などいくつか面白い記事もあるが、何分、本の題名との乖離甚だしく、記者としての態度能力姿勢にも首を傾げたくなるところが散見される。期待はずれを覚悟して手に取られたほうがよいかと・・・。

  • 北京駐在テレビマンの活動期
    中国政府が覆い隠す真実に迫ろうとする。
    命知らずで怖いもの無し、当局からの拘束は20回以上。
    社会問題、格差を嗅ぎつけて現場に急行、
    推測を立てて取材に当たっていく様は
    探偵ドラマの主人公のよう。
    中国で起こっていることの核心部分に迫りつつ、
    それでも本書のタイトルは97%は嘘であるとしているのは、
    中国当局がいかに情報を統制しているかを表す。
    残り3%の真実を得るためにここまで頑張る必要があるのか、と取材の難しさ、面白さを感じた。

  • 二十一回中国で拘束歴のあるテレビマンであるからこそ書ける本。モロに現場感があり読み応えがある。
    ただ時折出るモラルの無さは、日本のマスコミはこれぐらいでないと、というものなのだろうか。こんなことまで書かなくてもいいのに、と思う人もいるだろうというレベル。正直自分はそう思った。
    まあ、全体としては、面白い新書でした。

  • 中国での拘束歴20回以上というテレビ東京の北京支局特派員でもあった著者が、中国での体験談をルポ風に書いたもの。
    今でも人身売買が行われている中国、少数民族を弾圧する中国、世界を股にかけサイバー攻撃や知的財産侵害はお手の物、GDP世界2位なのに後進国扱いを享受し軍拡路線まっしぐら、最近ではさらに武漢ウィルス発症の地としても有名な困った国連の常任理事国です。
    その中国での取材経験をもとに書かれたので、読み物として面白いですが、イマイチまとまりがないのが残念。それにしても、日本外務省のODA支出のいい加減さは本当にひどい。本書では、チベット族の女性が仏教芸術を学ぶ職業訓練にと1千万円をODA無償提供したのですが、共産党の学校になる予定(しかも4年前に完成しているはずの建物が未だに未着状態)。国民の貴重な税金を使う以上、外務省は完成までチェックすべきだし、ダメな案件があれば少なくとも世間に公表し人事考課に反映させてほしい。今のままでは、垂れ流し、しかも尖閣を狙っている中国にカモネギ状態です。

  • 978-4-06-272842-3 270p 2014.3.18 3刷

  • 現地で長年、記者として携わった著者なので説得力は中々あった。

    ただ大袈裟なタイトルの割には大きな核心を突くことはできなかったと思う

  • ふむ

  • テレビ東京の記者が中国で体験したレポート。タイトルは大袈裟。

  • テレビ局の特派員であった著者が、中国で実際に取材するなかで体験したできごとが書かれています。
    戸籍の問題、貧富の格差の問題、腐敗の問題など、ミクロな視点から描かれています。
    おもしろかったです。

  • テレビでは今ひとつ伝わってこない中国の雰囲気がよく伝わってくる。思っているより中国の舵取りは難しく国内に深刻な問題を抱えているという印象を持った。

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著者プロフィール

小林史憲(こばやし・ふみのり)

1972年、東京に生まれる。テレビ東京「ガイアの夜明け」 プロデューサー。1998年、立教大学法学部卒業。大学在学中に北京第二外国語学院に1年間の語学留学。その際、中国全土を訪問し、外国人未開放地区だった西チベットで拘束される。1998年、テレビ東京入社。3年間、警視庁記者クラブで、暴力団・暴走族・殺人事件などの取材を担当。その後、「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」などの番組ディレクターを経て、2008年より北京支局特派員。日々の中国のニュースを報道する傍ら、より深く取材した内容を、主に「ワールドビジネスサテライト」の特集コーナーで報道。中国すべての省と自治区を訪れ、当局に合計21回、拘束される。

「2014年 『テレビに映る中国の97%は嘘である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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