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- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737906
感想・レビュー・書評
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首を切断して、それを腹部に押し込むという殺人方法は猟奇的だが、実際の解体などの描写はないので、それほどグロいとは感じない。主人公の深町刑事と検視官との会話や、事件を解き明かす切れ者だが変人の舞台演出家の団精二との会話は皮肉やユーモアにあふれていてなかなかいい。殺人動機が、だからどうしたという感じではあるが、読ませる文章なので、よしというところかな。
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ホラー寄りのミステリと言うより、ミステリ的な部分は添え物で、ホラーと考えた方がよさそうではある。ただ扱っている事件そのものの陰惨さグロテスクさに比べて、語り口は極めてユーモラス。所謂スプラッタで、ホラーじゃなくてコメディに振れてしまったものが、たまにあるけど、あの手ともちょっと違うのだな。ファルスと呼べばいいのかも知れない。唯一無二の個性だなとは思います。
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