あらしのよるに(1) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752664

作品紹介・あらすじ

嵐の夜に芽生えたヤギとオオカミの奇跡の友情物語-。児童書から飛び出して、あらゆる年代に感動を呼んでいるベストセラー絵本シリーズを大人向けに再編集。パート1は『あらしのよるに』『あるはれたひに』『くものきれまに』の第1部から第3部までを収録。あべ弘士描下ろし挿絵入りの文庫オリジナル版。

感想・レビュー・書評

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  • 言わずもがな。誰もが一度は読んだことがある、もしくは知っている絵本の中の絵本『あらしのよるに』が文庫で出ていたなんて!?偶然見かけてつい買ってしまった。ご存じオオカミの「ガブ」と羊の「メイ」が嵐の夜に友達になるところから物語は始まる(今だから思う。これはアンジャッシュ状態だなw)。
    普段は食う側と食われる側の二匹。この出会いが意味するものはなんだろう。機会があれば二巻を買って読もうと思う。にしても懐かしい。硬いあの小ぢんまりしたサイズ感の絵本版はいまだに本棚に眠っている。

  • 小さい頃に大好きで図書館で何度も借りた本。
    久しぶりに読んで泣いた、、、。

    「あらしのよる」に出会わなければ生まれなかった友情。
    顔が見えなくても、相手が狼でもヤギでも、どんな人でも、思いやりを持っていれば、共通点があって心が通じ合っていれば、相手を本当に信じていれば、誰とでも仲良くなれるのかもと思わせてくれた。

    子どもができたら全力でオススメしよう。

  • 【あらすじ】
    嵐の夜に芽生えたヤギとオオカミの奇跡の友情物語―。児童書から飛び出して、あらゆる年代に感動を呼んでいるベストセラー絵本シリーズを大人向けに再編集。パート1は『あらしのよるに』『あるはれたひに』『くものきれまに』の第1部から第3部までを収録。あべ弘士描下ろし挿絵入りの文庫オリジナル版。

    【感想】

  • ページをめくる度にハラハラドキドキ。
    子供向きの絵本と侮っていましたが、このハラハラ感は久しぶり。
    道徳なんて枠を外して、純粋にオオカミとヤギの童話として子供たちに楽しんでほしいなぁ。

  • なんとも不思議なおはなし。
    お友達の話なのに
    ホントにスリリングで
    それが楽しくておもしろい。
    140127

  • ある嵐の夜
    真っ暗な小屋の中で出会い、芽生えた友情。
    2匹は、ヤギとオオカミだった。



    あらしのよるに の絵本シリーズを再編。1〜3部を収録。


    2匹の友情に、まだ確信が持てなかったから、ハラハラしました。
    ガブとメイ、互いを想う気持ちが好き。

  • 最初のすれ違いも見事ですが、その後の分かち合う過程がすごい。ほのぼの、かつ胸を打たれます。

  • 大ベストセラーになった絵本「あらしのよるに」シリーズの第1部から第3部がおさめられている。私の天邪鬼な性格も手伝ってずっと敬遠していた絵本シリーズ。

     第1部「あらしのよるに」では…狼のガブと山羊のメイの出会いを描き、いろんな条件が重なりお互いの顔も名前もわからないまま、また会う約束をして別れる。この間のやり取りはとても面白い。
     
     第2部「あるはれたひに」では…約束通り再会を果たすも、普段は相容れぬ仲同士。芽生えた“情”と本来持つ“欲”とが“個”の中で戦うのだ。自分との戦いだ。どうなるのだろうという、程好いスリル感で楽しませてくれる。

     第3部「くものきれまに」では…互いの信頼感の上に仲を深めていくも、この関係をお互いの同(種)族には話せない。秘められた関係なのだ。しかし、秘めたまま過ごせるはずはないのだ。この先どうする?ってところでつづく…となるのだ。

     このシリーズは、素直な思いのままでさらりと読み終えた方が良いのかもしれない。深読みしてしまうと収拾がつかなくなりそうだ。異種間の交流から他国・他民族の交流や友情や恋愛やそれぞれにある掟、ルール云々に至るまでポイントがグローバル過ぎて...。

  • 初読は絵本でした。

    暗闇の中おしゃべりをして、相手と自分を重ね合わせて好きになる。
    相手がオオカミとヤギであるという先入観がなかった故の友情。
    おもしろいです。

    小説版も読みましたが、隙間を埋める言葉のない絵本のほうが好みでした。

    挿絵は文庫用に描き下ろし。
    フルカラーではないが二色、三色を使い分けられてとても良い。
    文庫化にあたって、漢字になっているので読みやすく、値段も手ごろで買いやすい。のでこちらを買いました。

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著者プロフィール

東京に生まれる。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本・童話の創作、作詞、戯曲・コミックの原作、小説の執筆、講師をつとめるなど、幅広く活躍。『あらしのよるに』で、産経児童出版文化賞・講談社出版文化賞絵本賞受賞、斎田喬戯曲賞受賞。『オオカミのおうさま』で、日本絵本賞受賞。おもな作品に、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ、「木村裕一・しかけ絵本」シリーズ、「おはなしゲーム絵本」シリーズ、「2才からのあそびえほん」シリーズなどがある。

「2022年 『おでかけ版ごあいさつあそび+ピイちゃんパペットギフトセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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