- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062761048
感想・レビュー・書評
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軽くて読みやすいし、おもしろい。
ほんとはもっと子どものときに会えたらよかったんだろうけど、今でも十分に楽しめる。
逆にたくさん本読んでる今だから楽しいところもある。(多分、横溝の『獄門島』だよな、とか) -
4+
シリーズ5作目。清々しい読後感に包まれる、綺麗にまとまったとても良い話。 -
虹北学園は、もうすぐ夏休み。
のんびりと過ごす真衣・美衣に対し、
亜衣は所属する文芸部の締め切りに追われて忙しい。
その文芸部部長の片桐から、妖術師と呼ばれた男と、
男がこの地方のどこかに隠した黄金の仏像の話を聞く亜衣。
そして、後輩の千秋の実家、虹斎寺に伝わる奇妙な暗号が、
その黄金の仏像の隠し場所に関係があることも判明。
暗号を解けば黄金の仏像のありかがわかるのだが、
頼みの綱の教授は相変わらずぐうたらしていて
なかなか本腰を入れてくれそうにない。
一方、亜衣たちの通う学園の近辺では
謎の夜光怪人が何度か目撃され、話題になっていた。
果たして夜光怪人の正体は?
妖術師の隠した黄金の仏像のありかは?
謎が解けたという教授は、
大勢の人を集めて果たして何をするつもりなのか?
名探偵夢水清志郎シリーズ第5弾。
5作目の夢水シリーズだが、
今回の舞台は2作目以来となる虹北学園。
そのため、謎解きよりも、主人公の亜衣と
レーチこと中井麗一の“青春”の描写がやや多め。
今回はミステリとしては少し弱い。
シンプルであるという点では3作目に近いか。
これでもかこれでもかと謎が詰め込まれていた
2作目や4作目に比べると、地味な印象は拭えない。
また、今回のメインの謎である暗号というのも、
読者をひきつけるのが難しい素材だと言えよう。
パズルを解くのは嫌いではないが、
パズルを解きたくてミステリを読んでいるわけではない。
なぜなら、パズルの解答というのは
読んで面白いものではないからである。
パズルはあくまで解いていく過程が面白いのであって、
どう解くかを説明されても普通は面白くないのだ。
そう、そして、暗号というのはただのパズルなのである。
これはごく個人的な感想であって、
暗号の出てくるミステリがお好きな方もきっと多いはず。
暗号の出てくるミステリでも、面白いものは確かにあるし。
というわけで、ミステリ部分は多少見劣りしていたし、
全体的に展開がゆるやかで地味な作品だったが、
まとまりは良く、それなりに楽しめた。
もちろん、次も読みます。 -
シリーズ5作目の本書は今までで一番面白かったですダ・ヴィンチ12月号にはやみねかおる特集が組まれていますが氏の書棚が圧巻です。(写真が小さいのが残念)
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表紙が良い!シリーズの中でもかなり気に入っている作品です。
洞窟に暗号、お寺に隠された秘密……。忘れていた童心を呼び起こすようなエッセンスが存分に詰まった冒険譚に素直にわくわくさせらます。さすがははやみねかおる。子供心をくすぐる物語を書かせたら右に出る者はいません。
文芸部の後輩ちゃんたちも登場して、キャラクター面でも楽しませてくれます。 -
前回に続き、謎解きを楽しめる要素がふんだんに詰め込まれている。
しかも今回は、読者への挑戦が二回も登場! うちひとつは暗号解読ではないか!! ミステリー好きの血が騒がないわけがない。
解説のオススメ本も気になるものがたくさんあった。
>私は個人的に、亜衣ちゃんと麗一の仲が気になるけど(笑) -
2008年7月20日読了