ST 為朝伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1113
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764032

作品紹介・あらすじ

伊豆大島、そして奄美大島でダイビング中の死亡事故が発生。どちらの場所も源為朝伝承の地だった。そこに注目したワイドショー番組が事件を取り上げる。ところが番組スタッフからも死者が出る…。本当に事件は為朝の"呪い"によるものなのか?STは謎を追って現地に飛ぶ。「伝説の旅」シリーズ、始動。

感想・レビュー・書評

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  • 伊豆、奄美と続けてダイバーの死亡事故が起こる。為朝伝説に絡めてテレビは面白おかしく番組を仕立て上げようとする。その取材をした女子アナも死亡する。事故なのか?関連はあるのか?がこの作品のポイントだろう。

    世間が騒がしくなり、収束させるためSTが登場する。いつもの5人と百合根警部と菊川刑事の7人のそれぞれの味が出ている。事故なのにSTが出動するというのは強引な設定のように感じる。

    色シリーズ6作(黒のモスクワを含め)でも感じたのだが、色が主役というわけでなく、チームが主役で、中心となる人物の色が題名になっているのだろう。
    今回は色が題名にないので、菊川刑事の回なのだろうか?事件性を疑う最初が菊川だったから、そう感じた。青山のプロファイルも貢献度が高かった。

  • 為頼伝説…初めて調べてみたけど、興味深かった。殺人事件が偶然に乗っかってるのも、拍子抜けだけどアリなのかも?

  • STシリーズ第3ステージといったところでしょうか。源の為朝について(日本史はそれなりに勉強したものの)それほど知識があったわけではなく、ちょっと没入感を得にくいストーリーでした。為朝の歴史上のエピソードと現代で起こった殺人事件がリンクするようなしないような、そのつながりを追っかけるほうに気を取られてしまったことも影響したかも。。。

    とはいえ、シリーズとしては安定のおもしろさであることにかわりはないと思います。

  • ついにこれでS Tシリーズ読了。さみしいな。
    犯人は途中でわかっちゃうけど 今回も青山くんのプロファイルに 菊川刑事の捜査 そこに絡むもう1人の刑事 このバランスが良かったなぁ。
    伝説シリーズは 順番逆で読んだけど どれも面白かった。よその土地に飛び そこの刑事たちと協力して捜査する感じが好きだったのかも。
    このシリーズを読むまで わたしの中では 今野敏はイマイチで 面白いような面白く無いようなビミョーなラインと思っていて もう自分では買うことないだろうなと思ってたけど 尾崎さんに貸してもらってS Tシリーズを読んでハマり 今野敏ワールドを堪能しました。今度また今野敏の他のシリーズにもチャレンジしてみようかなと思えるようになった。
    尾崎さんに感謝。

  • ずっと探してたこの本を福岡に帰省したときに見つけて飛び付いて買った本。
    今野さんのSTシリーズ。隠蔽捜査シリーズの次に好きなシリーズ。
    期待を裏切らない面白さ。
    今回はメンバーが出てくるまでのイントロが長いなと、ちょっとだけ思ってしまった。

    ここからちょっとネタバレ

    なんだ、結局関係なかったのかぁと思ってしまったけど、
    その結論に至るまでのメンバーの行動とかがらしくて良い。
    百合根が赤城のことを根っからのリーダー気質と話すところがあるけど、
    自分もかなり良い上司だということは気づいてないんだなぁと思う。
    そこがまた良いのでしょうけど。

    また、次の本を探しに行かなきゃ。

  • タイトルからは全く想像できかったが、ダイビングに絡んだ話で驚いた。
    個性的で個人主義のSTのメンバーが、チームに協力する姿勢を見せ始める。
    また、STを取り巻く警視庁のメンバーがSTに好意的になってきて、シリーズの最初の数冊とはだいぶ違う。
    今回も青山が活躍する話だった。

  • ダイバーが立て続けに事故に遭い、そこ場所が為朝伝承の地であった為、東テレの14時ワイドが事故と為朝伝説を絡めて放送して取材に行った先で、仲間の小西律子が亡くなった。伝説と関わりがあるのか。そう思うと結びつけたくなるのですが、STメンバーは情報をまとめ、ある一つの真実を導き出した。愛人に脅されたら殺すと言うなんとも普通の事件で終わってしまった。この伝説が横浜にもあるとは知りませんでした。

  • 伝説物ミステリーは基本的に大好き。為朝伝説はよく知らなかったです。動機や殺人方法にトリックがあるわけではなく、殺人の理由を隠すために伝説を利用した、ということですね。
    科捜研(STと略されるらしいですが)の5人がわざとらしく5色ですが(笑)、シリーズ物らしいのでキャラ付けがはっきりしてまぁいいんじゃないでしょうか、と思いました。後続シリーズも機会があれば読んでみようと思います。

  • 既読本。記録のため登録

  • 連続していて関連がありそうな偶然もあるのか。それに惑わされてはいけないということだな。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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