東京ボイス (講談社文庫)

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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764230

感想・レビュー・書評

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  • 「普通」なのか? できることなら、このような人たちは普通であってほしくないな。ただ、自分のことが好きで可愛くてしかたがないという、東京人の一面が喘ぎ声として聞こえる気がする。

  • ボイストレーナーの吉本を中心にした連作短編集。それぞれ濃い登場人物が出てきます。この作者の作品は、裏社会というかアンダーグラウンドなのか業界の話がとても面白い。全然知らない世界だけど、、、。声に対する描写も面白い。読んでよかったです。

  • 直前に読んだ本が読後感満腹(^^)だったので軽く読めるのを、ということで読み出したのですが。軽く読めるのですが、イマイチだった。☆2.5の感じ。

  • 読みやすかった。

  • 元ミュージシャンの吉本のボイス・スタジオを舞台にした連作風小説。吉本自身もゲイなのだが、ボイス・スタジオにレッスンに来る連中は一癖も二癖もあるヤカラばかり。吉本が前に出ずに脇役に徹して、変なヤカラの生態を際立たせる辺りが面白い。まるで現代日本の縮図のようだ。

  • 夢を追いながらも少しづつ破れていく。そんな人間の哀愁でいっぱいです。

  • かつては売れないシンガーで今はボイストレーニングの講師、吉本。彼の生徒たちと吉本自身の、何者かになりたいという「喘ぎ」を綴った物語。


    連作短編に近いつくりなのでそこそこ読ませるが、そこそこにしか楽しめない。「凶気の桜」の方が良かったなぁ。
    暴力シーンは上手いんだから、もっとバイオレンス色を前に持ってきてもよかったはず。セックスシーンも描写は上手いが、主人公をゲイに設定しておきながら、ゲイ同士のセックス描写がないのは逃げに見えてしまう。

  • 普通って何だろうね。
    東京って、地方にいる奴らの寄せ集めだよな。
    なんだか、単純に生きとけって言いたかったのかね。

  • なんか終わり方がいまいちなんだよなー。

  • 元売れない歌手でゲイの男性が教えるボイストレーニングの生徒達は、それぞれ人には言えない悩みを抱えている。トレーニングを通して少しは悩みが軽減されるものの、決して完全解決には至らないところがミソ。この中途半端加減が「無理しなくてもいいよ」と言われているようで、なんとなく暖かい。

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著者プロフィール

ヒキタ クニオ
1961年、福岡県福岡市生まれのイラストレーター、クリエーター、作家。1986年、九州産業大学芸術学部デザイン科卒業。大学在学中に日本グラフィック展で奨励賞受賞。1988年、JACA日本イラストレーション展銀賞。1998年にCD-ROMで、ブラウン管で読む小説「ブラノベ」『ブラノベ人生画報』を発表以降、作家業を営む。作家代表作に、2006年に第8回大藪春彦賞を受賞した『遠くて浅い海』。ほかの作品に映画化された『凶気の桜』『鳶がクルリと』、『触法少女』など。2019年10月に、『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました』 が実写映画化される。

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