- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062767934
感想・レビュー・書評
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蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか
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毒には毒で!悪には悪で!立ち向かえ!
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次々ページを繰らせる技量、あらゆる人物に魅力と共感を与えるは衰えをみせていない。
でもこの解決方法にはとても賛成できない。
人間のもつ「善」の心と力を信じている、ということを愚直なまでに書き続けているクーンツだけれども…
これで、いいのでしょうか?と問いかけたくなった。
私は9.11以来の「絶対的な悪」が存在する、という考え方が大嫌いだ。
そんなものを信じるのは神の赦しを待つよりも安直で楽な生き方だ。 -
前半のダラダラ感はどこへやら?
犯人を追い詰める時のスピード感、スリル、ウラの裏をかく展開。
アクション映画ならぬ、アクション小説家、クーンツならではの作品でした。
ラストはちょっと説教臭い部分もあり、ちょっと興ざめしつつも、はぁー!としてじーんと来るかな。
でも前半地味だったから、☆4つで。 -
しんどい運命に振り回される主人公の運命やいかに。クーンツの世界観炸裂。
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バーテンダーのビリーの車にメモが挟まれていたのが、悪夢の始まりだった。「警察に届けなければ美人教師を殺す。警察に届けたら老婆を殺す。どちらを選ぶかは、おまえしだいだ」
どちらを選んでも犠牲者がでる。強迫してくる相手の姿は全く見えない。八方ふさがりの状況なのなかで、ビリーは一人戦い続ける。
彼の行動の根源には、昏睡状態で眠ったままになっている恋人の存在がある。
ビリーの戦いというか、選択は、必ずしも正義とはいえない。恋人のためと本人は信じているみたいだけど、絶対それだけとはいえない。目的も姿も見えてこない上に残虐この上ない犯人はもちろん怖いのだけど、ビリーのどこかものが見えてない、近視眼的な部分がもっと怖い。
物語は、平和に幕を下ろすけれど、ビリーの中には暗黒のタネが残っているように感じてならない。
ヴェロシティは、本文では<速度>と訳していたが、デジタル音楽においては音の<強さ>の単位を言う。
ビリーが、犯人によって揺さぶられた、その強さという意味合いもあるんじゃないかと思っている。 -
以外にあっさり。死体処理は都合よ過ぎ。