2008年(底本2005年)刊行。「公明党・創価学会の野望」と並べて読了。著者は小沢一郎派の元衆議院議員。◆本書は、主に細川連立政権以降、自公連立政権成立、小渕恵三首相死亡当たりまでの公明党・学会と自民その他の政党との関係を論じていく。◆細川政権から自公連立政権までは公明党に暖かい叙述だが、それ以外は割と辛口。この矛盾が読破後の座りの悪さを感じるが、辛口部分はなかなか暴露的内容で面白い。①自公の選挙協力の有り様。②イラク特措法関連における公明党の党利党略路線。③意外に公明党は岸信介とも近しい関係。
④「言論出版妨害事件」、⑤公明党幹部と暴力団関係者との密会VTR問題、⑥公明党本なのに批判続出の日本社会党と自民党守旧派(野中、青木ら)。中でもCIAから岸信介への資金提供(米国公開資料に依拠。対米自律派という評が聞いて呆れる)など。