我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)

制作 : リクナビNEXT Tech総研 
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062820363

作品紹介・あらすじ

理系の怪人15名が語る発想の秘密、あり得ない日常生活。

感想・レビュー・書評

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  • ”Tech総研のネット上の人気連載コーナーの書籍化。
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    T:
    P:会までによく知り、気分を盛り上げるために
    O:
    ---
    <読書メモ>
    ◎石井裕さん:タンジブル
    ・突出した成果を出したいと考えるエンジニアには、エンジニアであることを辞めよ、といいたいですね。
     エンジニアというラベルを貼った段階で、もう壁ができている。ビジネスマンであり、クリエーターであり、デザイナーであり、ストラテジストであり、アーティストでないと。(p.18)

    ◎石黒浩さん:
    ・これは人間じゃないと気づくまでに普通は2秒かかります。(中略)ところが、意識レベルでこれは人間じゃないとわかっていても、無意識レベルではどうか。(中略)簡単にたたくこともできないし、触るのも躊躇する。実は無意識には人間だと思っているんです。
    ・開発予算が潤沢にあったら、本当に新しいことをやれるか
     今、目の前に1億円ポンと積まれたと思ってください。それで新しいことをやれといわれて、すぐにできるだけの準備を進めておくということです。(p.040)

    ◎稲見昌彦さん:光学迷彩
    ・ちがうものを出そうとすれば、普段からちがうものを脳ミソに入れていけばいいわけです。
     ★「入力」が変われば「出力」も変わる可能性がある。いつもとちがうことをする。ちがう本を読む。ちがう絵を見たり、音楽を聴く。これで出力は変わる。そして同時に、いいものを見ることを心がける。アイデアのレベルを高めるためです。

    ◎大平貴之さん:メガスター
    ・会社員のルーティン的な仕事も誇りをもたれるべきだし、エンジニアはプライドをもつべきだと思います。だからこそ逆にいえば、新しいことをやりたいという人は、ケタ外れなことを考えないといけないんです。性能を2倍、3倍にするんじゃない。10倍、100倍にする。ケタをひとつふたつ変える。あるいは、まったくちがう発想の商品を、革命的な技術を生み出すことを考える。(p.87)

    ◎山海嘉之さん:ロボットスーツ「HAL」
    ・僕は高等教育において必要なのは、学ぶ力だけだと思っています。
     「学ぶ力」さえあれば、やりたい分野について勝手に自分で知識をつけたり、開拓したりする。(p.114)
    ・サイバニクスの2つのポイント
     - 人間の動きより少し早く動く
     - 自律性
      ★機械が手伝ってくれると人間のほうが気を抜いてしまうのだ。途中で意思をなくした人の場合でも、たとえば最初の「立ち上がりたい」という気持ちを尊重して立つことができるよう、自律的に判断するように改良された。 (p.117)
    ・人間が大きな力を出す、2つのパターン (p.121)
     - 追い込まれてギリギリで出る力
     - 好きで好きでたまらなくて出る力
      やってもやっても疲れない。好きなこと、やりたいことがあるなら、絶対にチャレンジすべきだと思います。

    ◎高橋智隆さん:ロボ・ガレージ。「クロイノ」
    ・日本では楽しさと精密さの両方の良さをもったロボットがつくれる。(p.155)
     すごい制御を行いつつも、メカ的・デザイン的に今ひとつでうまくいかなくなりがち。両方できる人は実は少ない。(中略)多少なりとも両方わかっているから、私は一人でつくれるし、共同開発もこなせる。これからは、メカも制御も両方意識できる技術者がたくさん出てきてほしい。

    ◎塚本昌彦さん:ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)
    ★ポジティブ志向を超えたポジティブ人間になってほしい
     気持ちが前向きなだけでなく、自分も前に進んでしまうんです。(中略)「こうなるのかな」ではなく「こうしよう」なんですよ。自分たちがどうしたいのか。実はそれが、未来を決めるんです。

    ◎富田拓朗さん:コード・クリード
    ・デジタル技術やネットワーク技術によって、情報伝達のスピードや質は高まりました。でも、受け手はそれだけの「感じる」力を発揮できているかどうか。(p.195)
     この「感じる」というプロトコルを正しく新しいロジックとして日常の上に実装できたときこそ、人類が本当の意味で「進化」できたときだと僕が思っています。

    ◎八谷和彦さん:「ポストペット」プランナー
    ・「ポストペット」開発のきっかけ
     夢を見た。知り合いの女の子からのメールをテディベアが運んできて…。
    ・僕はアーティストのやり方でやりたかった (p.207)
     自分がクライアントであること、誠意をもってこだわってつくることの2つ。
    ★アーティストなら、たとえ失敗しても、失敗する姿が面白ければアートになる。(p.210)
    ・ライオン型というよりもハイエナ型。(中略)絶対やろうと思っていれば、本人が死なない限りはいつかできると僕は思っているんです。(p.212)
    ・この話を聞いたとき、僕はポストペットをつくって本当に良かったと思いました。そのお子さんの短い人生の中で、すごく意味のあることを、自分のソフトウェアがやれたから。(p.214)
    ★八谷作品の特徴のひとつは、コンセプトをひと言で言えること。(中略)「サンクステイル」。ドライバーが後続の車にお礼ができるツールだ。「車には、ありがとうを伝えるツールが一個もない。でも、みんな伝えたいじゃないですか」。(p.215)

    ◎古田貴之さん。千葉大学 未来ロボット技術研究センター所長。morph, ハルキゲニア
    ・僕が尊敬しているのは、Dr.スランプの則巻センベエさんと、宇宙戦艦ヤマトの真田さんと、コスイネンなんですよ。中でもコスイネンは、僕の永遠のヒーローです。(p.221)
    ・便利はもういいと思いました。不自由が不自由でなくなる技術。そういう技術こそ、人を幸せにできる技術だと思ったんです (p.225)
     #「あなたは一生車椅子だ」と言われて…。
    ・いろいろやってみることです。人間は体験したものしかわからない。考えているだけではダメです。日本人は、そもそも体験が足りないんです。いろんなものに触れる。いろんな方向で物事を考える。いろんな角度から刺激を与えていかないといけないと思いますね。(p.234)”

  • 苫米地英人

  • ちょっと変わった技術者たちを紹介している本です。
    10年前の本なので、今だといろいろアップデートしているでしょうけど、技術者たちの思考などがわかって楽しいです。
    ロボット技術者関係だと日本のアニメの話が出てくるのも楽しいですね。
    技術者として、自分が知っていたのは石黒先生だけですが、開発したものについてはポストペット、メガスター、サイバーダインのパワードスーツあたりですかね。
    立体映像や光学迷彩の話も興味深かったです。
    電気自動車エリーカについても面白かったですし、エアロトレインは特に良かったです。
    日本でも、旧ソ連の様な地上を飛行する飛行機?の計画があったとは。それも現代で。
    ウェアラブルPCの人の預言については、いくつか当たっていますよね。
    こういった面白い技術者の方々の話は、ほんと面白いですね。

  • 飛びぬけた人は、エンジニアに限らず。
    でも一般人にとっては、所謂オタクなんだろうなぁ。

  • 2012/2/3 読了33

  • 理系男子が好きな女子にオススメ
    熱い人がたくさん

  • ロボットやIT分野の研究者が多く紹介されていたので、研究をするうえで参考になった。出る杭にならねば。

  • エンジニアたちにインタビューしたものが本に。

    読んでて、かっこいいなーと思いましたね。
    どのエンジニアの方も「自分」というものを持っているというか。
    信念があるというか。持論があるというか。
    何か、芯になるものを持ってるのですよね。

    私も芯になるものを持てる人間になれたら…と思います。

  • 科学者、技術者との対談形式。
    研究開発の醍醐味を熱く語っています。

    モチベーション下がり気味のときに読みたい本。

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