サラの翼 (文学の扉)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062832274

作品紹介・あらすじ

もうすぐ11歳になるサラは、ママが企画してくれた、とっておきの旅行に出かけた。行く先は地中海に浮かぶ美しい小国・ポルリア。
 サラとの旅がかなわないまま亡くなってしまったママに代わり、旅の相棒となったのは、ママの学生時代の“戦友”である、コウおじさん。一見ちゃらんぽらんなおじさんに、サラは旅に来たことを後悔するが、美しいポルリアの景色と、思いがけない出会いに、じょじょに心を開いていく。
 最後に泊まったホテルで、サラは今回の旅の、本当の目的を知る。

感想・レビュー・書評

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  • サラはもうすぐ11歳になる女の子。4か月前にママを亡くし気落ちしたまま、地中海の美しい小国ポルリアを、ママの大学時代の友人であるコウおじさんとともに旅することになる。それはママの最期の望みであった。軽くていい加減に思えるコウおじさんとの旅に、はじめはうんざりするサラだったが、旅を続けるうちにコウおじさんの言葉や優しさに少しずつ心を開いていく。そして最後に泊まるホテルで旅の目的とコウおじさんの本当の姿を知ることになり…。旅での予想できない出来事や出会いで、一人の少女が強く大きく成長する姿がさわやかに描かれています。

  • もうすぐ11歳になるサラは、ママが計画してくれた、とっておきの旅行に出かける。行く先は地中海にうかぶ美しい小国・ポルリア。サラとの旅がかなわなくなったママにかわり、旅の相棒となったのは、ママの大学時代の“戦友”であるコウおじさん。一見ちゃらんぽらんなおじさんに、サラは旅に来たことを後悔するが、美しいポルリアの風景と、さまざまな人との出会いに、しだいに心を開いていく。そして、最後に泊まったホテルで、サラは今回の旅の、本当の目的を知る。

  • サラが立ち直っていくのに必要なことって、私たちが落ち込んだ時にも必要なことなんじゃないかなと思った。

    まさか、ダンスのレッスンになっていたとは思わなかったけど…

  • 亡くなったママが娘のサラのために用意してくれた旅のホテル。
    行き先はヨーロッパの水の国、ポルリアでした。
    なのにママがサラの旅の相手に選んだのは、軽くていい加減な感じのおじさん。
    けれども最高のコンシェルジュがいるホテルなど、旅先ではかけがえのない出会いがあり…。
    そして最後に待ち受けていた舞台には感動します。
    小学校高学年向き。

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著者プロフィール

東京工業大学建築学科卒業。一級建築士。建築家を経て98年、旅行記『まだ見ぬホテルへ』で作家・写真家としてデビュー。長編旅行記『遠い宮殿』でJTB紀行文学大賞奨励賞受賞。500軒以上の名建築といわれる宿に宿泊取材し、写真集、小説、児童小説を刊行するなど活動領域を広げ、日本建築学会文化賞受賞。取材開始から15年を経て刊行された本書『ホシノカケラ』は、児童小説『サクラの川とミライの道』、写真集『津山 美しい建築の街』と共に、著者ゆかりの街・岡山県津山市を題材にしている。他にノンフィクション『夢のホテルのつくりかた』など著書多数。

「2023年 『ホシノカケラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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