- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062836333
作品紹介・あらすじ
其は恒温の最高速。不滅を矜(ほこ)る、灼熱の揺り籠(フォウマルハウト)。
――Decoration Disorder Disconnection.
2004年8月、オリガ記念病院から退院したばかりの左腕の失い男、石杖所在と漆黒の義手義足を纏う迦遼海江は、SVSと呼ばれる「死のゲーム」に巻き込まれる。“シンカー”と称されるA(アゴニスト)異常症感染者、俗称“悪魔憑き”。2年前に行方を眩ました、灼熱の殺人鬼。そして2人の天才野球選手(プレイヤー)――。彼らの失われた夏の跡(ゆめ)を消し去るように、所在と海江の1度目の“悪魔払い”が行なわれる――
加速する稀代の才能、“奈須きのこ”!“日常”と“非日常”が溶け合う“たった今”の新伝綺ワールド!
衝撃の“新伝綺”新章第2幕!物語は境界の“向こう側”へ!
感想・レビュー・書評
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この本の大部分を占めている話は野球である。何か伝奇部分が入っていたり色々ルールが違っているが本質は野球。しかもピッチャーとバッターの物語なのだ。色々取っ払うとそれしか残らない。だからこそ面白い。ピッチャーとバッターの意地のどちらが勝つか?見てもらいたい。
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きのこさんには珍しく、野球にのめり込む青少年を描いた青春ストーリー。
最後まで読むと何だか切なくなってくる。
だけどきのこらしく所々グロい。
ついでに秋星さんはマジパネエ。
そしてきのこは早く三巻を書くといい。 -
野球! 長い! 熱い!
殺人ピッチャーと怪物スラッガーの対決は何度読み返しても熱い展開ですとも。そして奈須きのこのある意味代名詞、『吸血鬼』を噂される悪魔憑き(不健全な精神には不健全な肉体が宿る、を文字通り体現する奇病。病まれた精神が肉体を異形に変形してしまう)日守秋星さんが満を持して登場。そのヴィジュアルには、カレン(Fate/Hollow ataraxia より)でなくとも「貴方、ロックスターみたい」と(白い目で)呟かれること請け合い。今後の活躍に期待です。
またこの本において特に気になるのが、主人公石杖所在の妹『石杖火鉈』の動向。今や人類最強から宇宙最強になろうとしている彼女が、ついに檻の中から出てくる……というのがおそらく三巻以降の見所になるかと。あと、最後のページの石杖火鉈対戦表も非常に気になるところ。こういう設定だけでワクテカさせてくれるのは流石です。もっと見せてっ。
日々マトさん(たぶん人類最強)に目をつけられ、秋星さんにはテリヤキバーガーを掠め取られ……どうなる所在先生!
最後にお決まりのこれを……DDD3巻マダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン -
物事を別の視点からアプローチする能力に長けている作者だとつくづく思った。意図しての別視点なのか、本人のビジョンが生来そういう傾向なのか確かではないけれど、自分にはない捉え方でハッとさせられる。今回は野球の話がメイン。また本書で気になった“銀河最強ニート”こと大熊猫目々に関してはアメイジアの(宙の外)にて描かれている。
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甲子園にかけた高校球児達の夢の跡。<br>
SVSという打つか打たれるかのゼロザムゲームを考案したものの、<br>自らは野球から手を引いた男、キリス。<br>少年時代の夢を見失った彷徨える男、シンカー。<br>
凍えるような暑い夏に二人の夢はどのような決着をつけるのか―。<br>
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前作とは打って変わって少年漫画的熱い展開を織り交ぜつつ、<br>恐怖をも演出する伝奇譚も融合させた新鮮なストーリー展開だった。<br>
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後半には、突如現れた新キャラが映画のように暴れまわるド派手な異能バトルも健在で迫力も申し分なく、ラストはまさに奈須きのこワールド、と言った異能のオンパレード、伏線をばら撒き、読者を十分に惹き付けておいて締めくくられている。<br><br>
何度も熟読することで見えてこなかった世界が<br>幾重にも広がっていく可能性を秘めた文章。<br>
巧妙に読者を騙す視点のトリック。<br>
見た目の小難しさに足をとられたらもうすっかりあなたも奈須ワールドの術中にはまっていることでしょう。 -
▼S.vs S 奈須きのこ的『バッテリー』。いつも通り、誰もわるくないのに不幸オンパレードでガンガン泣けた。序盤はちょっとたるい〜とか思ってたけど、ごめんなさい間違ってました。▼フォーマルハウト 殺人鬼が面白かっこいい。もうちょっと枚数欲しかった。▼今日の俺の妹 彼女いないと男臭い話だからしょうがない。最終的には血生臭さを補填してありました。▼結論。お金なくてみんなからいじめられていて野球しか道がなくて、友達を失ってそれでも投げ続けた理由がアレ――って、卑怯過ぎるよ!! 泣くしかないじゃないかーー!!
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面白かった。2007年か…。
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かなり読むのが辛かった。空の境界は好きだったし、本作も評価が高めで期待してたんだけど、拗らせすぎで面白くなかったな。