若おかみは小学生!PART12 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)
- 講談社 (2008年7月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062850346
作品紹介・あらすじ
クリスマスイブに初めて東京のウリケンの家に行くことになったおっこ。よりこや美陽の助言で思いっきりかわいく変身したおっこは、ウリケンの家の近くの人気デートスポットでいつもとちがう時間をいっしょに過ごして、なんとなく、いいムード……。に、なりかけたとき。ウリケンのいとこのひなのがおっこの前に立ちはだかり、「健吾はあんたにわたさない!」おっこ、どうする!?
感想・レビュー・書評
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相変わらず快調。本巻は旅館や魔界、ユーレイの面々とは離れて、ウリケンとの関係を見つめ直す巻。おっこが着物を着ないのは初めてじゃないか? でも面白い。娘もお気に入りの模様。
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ひなのちゃんと、おっことのやりとりが大好きです
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2022/11/15
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ウリケンはいったん、ドアを閉め、ふわーっと深呼吸をした。胸に手を当てると、どきどきと大きく波打っている。
(まいったなあ。おっこが、ユーレイとあんなに仲がよかったなんて。あんな調子でいつも若おかみの仕事も助けてもらってるのかもしれないぞ。)
ウリケンは感心してしまった。
(それにしてもすごいやつだな。どんなお客相手でも、昔からの親友みたいにすぐに仲良くなれるから、前からえらいもんだと思ってたけど、まさかユーレイとでも親友になれるやつだったとは。わけへだてがなさすぎっていうか、なんていうのか……。)
ウリケンは、うーっと低くうなって頭をかかえた。
「まったく、どうしたもんかな……。」
声に出して言ったものの、どうしようもない。