黒魔女の騎士ギューバッドpart1 食べて変えよう、あなたの人生! (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062854030

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  • “「心配いらないって。いいから、行こうぜ。あたしはさ、この秘密の脱出路を発見したときから、ずっと思ってたんだよ。」
    「ずっとって、なにを?」
    「卒業までには、絶対に一回はここを使ってみよう、メリュジーヌと二人でって。」
    あたしと?
    「ティカがいなくなってから、ずっと二人でやってきたけど、卒業したら、ばらばらだ。だから、それまでには、絶対、おまえといっしょに冒険したいなって。」
    ギューバッド……。
    「これは最初で最後のチャンスなんだ。わかったか?わかったな!じゃ、行くぞ!」”[P.35]

    ジャンプスーツ姿がえろ恰好いい。
    ギューバッドと旅人の息が合う辺りがちょっと気になる。
    part1なので次に続く。

    “黒いベルベットの上着を着た男が見えた。ぴったりとした黒パンツに、黒ブーツも。頭には、羽根飾りのついた特大ベレー帽。その下からは、長い巻き髪がのぞいている……。
    「た、旅人さん?」
    「ふふっ。おぼえていてくださって、光栄だな。黒魔女さんよ。」
    ああ、その、ワシ鼻をならす笑いは、まぎれもなく、旅人さん!
    「旅人っ。おまえ、なんだって、こんなところにいるんだよっ。あ、まさか、おまえ、あのグロ騎士とつながってたのか?最初から、あたしたちをつかまえるつもりで……。」
    すると、暗闇のむこうで、ちっと、舌打ちが聞こえて。
    「ったく、おまえは、ほんとにバカ黒魔女だな。」
    「なんだと!」
    「オレも、囚われの身なんだよ。黒騎士団の仲間のわけがないだろ。」
    囚われの身?あ、見て、ギューバッド。旅人さん、反対側の牢屋に入れられてる!
    「ふん、ざまぁみろってんだ。あたしのことを、バカっていった罰だよ。おまえ、知らないだろ。『バカっていったら、おまえがバカ』って、ことわざ。」
    そ、そんな、ことわざ、ないと思うけど……。”[P.162]

著者プロフィール

東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業。
『世界の果ての魔女学校』で野間児童文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞。
主な著書に、「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、
『杉原千畝 命のビザ』『福沢諭吉 「自由」を創る』(講談社火の鳥伝記文庫)、
翻訳の仕事に『クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物』(講談社)、
「講談えほん」シリーズ(講談社)、「少年弁護士セオの事件簿」シリーズ(岩崎書店)などがある。

「2023年 『黒魔女さんと最後の戦い 6年1組 黒魔女さんが通る!!(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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