枕草子 清少納言のかがやいた日々 (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
3.95
  • (9)
  • (3)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 113
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062854184

作品紹介・あらすじ

「春はあけぼの」が有名な「枕草子」。その作者の清少納言は、宮中で働くことにあこがれていました。夢が現実になったとき、喜びと同時に、不安もいっぱいありました。持ち前の能力を発揮して、次第に頼りにされるようになりますが、悪口を言われたり、いじめにあったり、いいことばかりではありません。その宮廷生活の中で、さまざまなできごとや、自分の考えを書きとめた日記が「枕草子」です。「枕草子」の中から、「春はあけぼの」はもちろん、今読んでも共感できる部分を選び、わかりやすい現代語訳に。自分らしく生きようとした清少納言の宮廷生活の光と影を織り交ぜて描きます。古典に親しむ初めの一歩として、おすすめの一冊!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 枕草子を書いた清少納言の生き方みたいなことが書かれていて、何度読んでも飽きないくらいいいお話です。♪

  • 子どもが枕草子の冒頭をスラスラと言えることに衝撃を受け、私は枕草子をよく知らないなと思い、読んでみることにしました。
    あとがきにも書いてあるが、この本は「「枕草子」を基にした、清少納言の物語」です。
    小学生が日本の古典を題材した物語を楽しめるように、とても読みやすい物語に仕上がっています。
    たしかに児童書だし、忠実に枕草子を再現するよりも、古典に親しんでもらうことを第一として、このような感じで読んでもらうのも、ありだなと思いました。

  • 清少納言の一生がまとめられた本!
    「枕草子」で有名な清少納言の生き方が覗ける!!
    清少納言の人生には光と闇がある。正反対だけれど、光があるから闇があるし、闇があるから光もある。
    さぁ、タイムトラベル、してみましょう!!!

  • 歴史に触れるのが数年ぶりなので難しい部分もありましたが、児童書らしくわかりやすく解説されていて読みやすかったです。

  • 小学生の娘が読みたいと言って買ったのに、私が先に読んでしまった。有名な書き出しを古文で習っただけで、よく知らなかった清少納言と枕草子の物語は、実に面白かった。千年も前に実在した登場人物たちを、とても身近に感じることができた。わかりやすく小説にまとめてくれた作者に心から感謝したい。

  • 1000年以上も前の女性が感じることは、今とさほど変わらないことに感激した。
    内容も分かりやすい。

  • 枕草子好きからすると、突っ込みどころが沢山あり過ぎて…。
    小学生の子供たちが読めるようにするにはこういう書き方がベストだったのだろうかとも考えてみるが…。
    小説だとしてももう少し書きようがあったのではないだろうかと思ってしまう。
    しかも実方あんなにいる?著者は実方押しなのか?
    清少納言の枕草子とは大分かけ離れたものになっていると思う。
    清少納言の年齢は当時30前なのに、この絵はどう見ても10代にしか見えない。定子より若く見える。
    そういうのも、もう少しオリジナルの雰囲気大事にして欲しいかな。子供が読むなら尚更。

  • FGOのバレンタインイベントに清少納言が出てきたので読んでみた。想像とは違って不幸な境遇だったのは驚いた。著者が初心者向きにいろんなエピソードを入れてくれたので理解が深まって面白かった。

  • 「春はあけぼの」が有名な「枕草子」。清少納言は宮中で働くことが夢でした。その夢が実現した清少納言が、実際に起きたことや親しくなった男友だちとのやりとり、自分の考えなどを書いた日記です。清少納言の生き方に、背中をおされます。

  •  いろいろな現代語訳で出ている「枕草子」。
    「春はあけぼの~」で有名な、随筆ですね。
    「春はあけぼの~」の文章は音も良く、好きなのですが「さあ、枕草子を読むぞ!」となると「駄目だ……興味が持てない」と何度挫折したことか。
     でも、少しでもいいから「枕草子」に触れたい~! 良さを理解したい~! という気持ちはずっとあったんです。
     そこで、藁にも縋る思いで、こちらの本を手に取りました。
     結果、一気読み。小説仕立てになっていて、優しい言葉で書かれているので、
    つっかえることなくすらすら読めました。
     読み終わって思ったのは、私は清少納言よりも彼女が仕えた「定子」に魅力を感じました。
    『仏さまがくださった、ただ一度きりの人の命ですよ。楽しい、うれしい、ありがたい、といつも思って生きなければばちが当たるわ。』
     というセリフは、とても前向きになれる言葉でした。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

長野県生まれ。歴史博物館にて、遺跡の発掘や歴史・民俗資料の調査研究にたずさわったのち、2003年作家デビュー。著書に「あさきゆめみし(全5巻)」(大和和紀・原作)、『平家物語 夢を追う者』『竹取物語 蒼き月のかぐや姫』『枕草子 清少納言のかがやいた日々』『南総里見八犬伝(全3巻)』『真田十勇士』(いずれも講談社青い鳥文庫)、『小説 ちはやふる中学生編』(講談社)ほか多数。日本児童文学者協会、日本民話の会に所属。

「2022年 『×××HOLiC  映画ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

時海結以の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×