- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062855129
作品紹介・あらすじ
ときどき、自分のことが、わからなくなる。たとえば、みんなと笑い転げながら、ふっと、作り笑いしている自分に気づいたとき。相手によって、態度がころころかわっていたり、強気でいたかと思うと、すぐに弱気になったり……。こんなわたしでいいのかな? いつか、ほんとの自分がわかるのかな?
――わたし、朝比奈柚は、ダンス部と蓮先輩にあこがれて、流星学園中学校に入学したの。同じクラスの葵ちゃんは、意志が強くてカッコイイ。桃ちゃんは、笑顔がかわいくて、だれとでも仲良くできちゃうコ。自信がないのは、わたしだけ? でもね! ダンス部で、チーム・ギャラクシーに選ばれるようにがんばるよっ! 友情、恋、部活、すべてはこれから。柚の中学校生活スタート!
感想・レビュー・書評
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ひさびさの現実的倉橋作品。困難に立ち向かう少女物語の作風に戻るのか。
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児童書だと思って、侮るなかれ。
女の友情のあれこれって、いつの時代もありますよね・・・。
悩んだり、迷ったり、比較して嫉妬したり。
それって小学生や中学生だけじゃなく、
高校でも大学でも、社会人になったってアレコレ悩みますよね。
主人公のユズちゃんが、女の子の友情で迷ったり、姉と比べられて落ち込んだり、好きな先輩の前ではうまく話せなかったりする姿に、
きっと誰もが共感し、私も同じ気持ち!とうなずくことが多いと思います。
人の目を気にして、相手に合せてしまうユズちゃんが、いったいどういう気持ちの変化を経て、友達と向き合っていくのか。
その姿は、社会人歴が長くなってきた私にも学ぶ点が多く、これは世の中の女性たちにオススメしたい1冊です! -
まず、プロローグに引き込まれた。
主人公の柚の心情をつづったノート(?)がプロローグになっているのだけれど、そこに書かれている気持ちがぴたりとはまっていた。
人によって、場所によって、コロコロ自分が変わっているのを感じて、いつの間にか、なにが自分の気持ちなのか分からなくなることがある。
なんか、演技してるみたいで、周りに嘘言ってる気分になる時もあった。
だけど、この本を読んで柚の姿を見てたら、まずはそんな自分でもいいのかもって思った。柚みたいに、一生懸命になれるものを見つけて、これからゆっくりほんとの自分を見つけていきたいって思った。
友だちの葵ちゃんとの関係や、なんでも完璧なお姉ちゃんとの関係とか、すごく参考になった。
柚は、まわりのことをすごいって言ってるけど、一生懸命になれるものがあって、悩んだりしても頑張る柚に励まされたし、わたしも柚みたいにしたい!ってすごく思った。
ポレポレ日記、早くも大好きなシリーズになりました。
次の巻も、すごく楽しみです!