ブライト・プリズン 学園の美しき生け贄 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062867672

感想・レビュー・書評

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  • 悪くはなかったけど、主人公があまりにも子供っぽくてイライラする部分はあったかなぁ。ああいう育てられ方をしたなら仕方がないのか。デレてからは可愛い。

    しかし、まさかの姫……最後……。
    これ一冊で終わりかと思っていたので、シリーズとして続くとは。確かに、謎が謎のままで残ってはいますので、その先の展開は気になります。

  • いつもほのぼのな学園ものだったり切ないリーマンものだったりを読んでいるので、こういう凝った(?)世界観のBLのお話は新鮮で、楽しめました。

    外の世界と隔離された、閉鎖空間的な王鱗学園に幼い頃に連れてこられ、狭い世界で育った薔。いつか外の世界に出て、いろんなことを知りたい、そして学園の管理部隊、龍虎隊の隊長である常盤に追いつき、追いこしたいーー。そんな野望を抱いていた薔は、教団の神子候補に選ばれてしまう。
    自分の思い描いていた人生プランを送れなくなった薔は、神子候補に選ばれたことで、学園を運営している宗教教団や学園の秘密、そして、常盤と自分の関係を知ってしまい、苦悩することになる。

    ……という感じのお話なのですが、教団や学園の設定、教団にとっての神子とは、というのが細かく練りこまれていて、読んでいてまず物語の世界観に引き込まれました。
    また、彩さんのイラストがとても美麗で、思わずみとれてしまいました。特に常盤様がかっこよすぎて、常盤様に大切にされている薔くんがうらやましくなるほどです。ですが、薔くんも活発できれいな男の子なので、美男子同士のカップルはときめきました。

    いろいろ悩んで、常盤と歩む道を決めた薔くんの今後も気になりますが、まだ明かされていない謎もあると思うので、このシリーズがどういう展開になっていくのか、とても楽しみです。
    私的には、薔くんを優しく支えている風雅さんも気になるので、風雅さん視点のお話も今後あったらいいな。。。

  • 内容はとても楽しめました。
    電子書籍で購入したせいもしれませんが、詰め込んだなぁと感じました。
    紙なら結構な厚さになるので、読破の達成感あったかもしれないですがストーリーの終わり方もあり、後味がちょっと苦目でした。
    続編考えてるなら、キャラも多いので心理描写や情景を細かくして二冊にして欲しいとおもいました。
    それ位、内容にひかれもっと読みたかったです。

  • 彩さんのイラストに惹かれて購入、面白かった!閉鎖された学園+αの世界観に馴染んでしまえば、二人の関係性もそれを取り巻く人達の思いもドキドキです。常盤のキャラがちょっと思っていた感じと違うけれど薔が一途で可愛い。今巻も次巻もキーワードは表紙の花の名...。彩さんのイラストが素敵です!初版限定の小冊子(3P)の薔も可愛い、しかし男子校で調理実習って実際あるのかな?

  • すごく濃い世界観で最初ちょっと戸惑いましたが、読んでいくうちにハマりました。
    姫が何かある人なんだろうなーと思ってたらラストでまさかのまさかで、えええー!てなりました。
    シリーズとして続くとは思わなかった。楽しみです。
    健気にお菓子を差し入れしてる彼と姫の行先が気になります。

  • タイトルについているように、
    世俗から隔離された、宗教団体の全寮制の学園で
    神子と呼ばれる巫女に選出されるのだけど・・・
    そんなものにはなりたくない、いつも見下してくる
    警備隊隊長を見返すために警備隊に入りたいのだが・・・
    実は神子とは・・みたいな話。(かなり適当)

    私が苦手な方向へ行きませんせんように・・と
    ヒヤヒヤしながら読みましたw
    神子として選ばれると、なかなかに悲惨…というわけで
    今後書かれるであろう椿の話は苦手ジャンルかもしれない。

    BLファンタジーで、作り込まれた世界観だけど
    そこまで難しい事もなく、すんなり読めました。

    なんか既視感が・・?と思ったら、TLで疑似BLっぽい作品も
    書かれているのですが、世界観が似てたからだ。
    (男装して全寮制の学園に忍び込む話)

  • あらすじに惹かれて購入、奥の深いお話でしたね。設定が面白いですね。想像してたのとは大分違う感じだったんだけれど、もっと軽い感じのものかと思いきや、ホントしっかりとした設定でしたね。普通だとどこかの神社だったりする神子のお話がまさかの学園ですからねぇ。その中にも色々詰め込まれてるんだけれど、どれも薄くならずに楽しめました。ただ!ひとつ最後の椿の言動はたぶん次への伏線なのかもしれないけれど、後味が悪い気がしましたね。まぁシリーズならではの終わり方なんだろうけれど、出来ればそれを教えて幸せな読了感が欲しかった。

  • 何度も読み返してしまいました。もちろん、ガン見です。イラストが的確に世界観をつかんでいて、はっきりとしたキャラ立ちに一役も二役も買っています。めちゃカッコいいんですよ~全員♥BLゲーのキャラみたいにキラッキラ。皆それぞれに魅力的な特徴があって、ステキなのです。

    一応学園もの。しかし、舞台となっている全寮制の王鱗学園は閉塞されたとても特殊な環境なのです。そこにいる少年たちは、ある宗教団体の信者の子供で、幼少期から親と離れここで「竜生童子」として世俗から断絶した生活を送っています。少年たちの願いは、毎年高等部3年生の中から選ばれる「贔屓生」になること。
    名前どおり、特権を与えられ優遇される身分になれるんです。
    ところが、主人公の薔は遅れてきた反抗期?なのか、みんなとは違い、もっと外界を知りたい、自由が欲しいと願い脱走を謀るような少年。
    脱走しそこなった薔を見逃してくれたのは、エリートが集められた竜虎隊の中でもひときわ秀でている隊長の常盤。みんなの憧れの的である常盤のことがなぜか薔は大嫌いで。

    冒頭のお姫様抱っこに、全てを持っていかれました…常盤がカッコよすぎる!完全にツボでした。
    全寮制、制服、黒宗教、儀式、朧彫り…いろんな萌えがぎゅぎゅっとつまっているんですよね。なので、みんなどこかでツボることになりそうですww
    エロ描写も優れているセンセなので、常盤と薔のすごーくワケアリな濡れ場には心を鷲づかみされました。
    神子選定の黒儀式に萌えまくりました。久しぶりにこの手のもので本格的にイイもの見せてもらった気がします。
    二人の気持ちを考えると身悶えます。特に常盤。いろんな顔を持っていて魅力的です。薔はですね、ちょっと無自覚なオクテ?素直じゃないのがじれったいけどかわいいです。これから大輪を咲かせるであろう逸材であることを充分に感じさせますが、とにかくお子ちゃまw
    30歳の常盤から見ればまさに子供なのですが、そんな薔に執着する彼の姿がまたたまりません。
    常盤の腹心である椿姫も大注目人物です。艶やかで目を奪われるほど美しいんです、イラストによると。でも、心の奥にいろいろな苦しみ悲しみを隠しているようで、常盤と薔に今後どうかかわっていくのか気になります。好きなキャラですけどね…
    剣蘭もどうなるのか、あの人とくっつくのか、あの人は本気なのか、気になる、カッコいいキャラです。目移りするわ~
    ラストがそうくるかと、驚きました。ブラックです。

    まだこの先続きがあるようで、シリーズものになるらしいので回収できていない複線などいろいろあって、ストーリーとしては突っ込みどころがいろいろありますが、設定が文句なく面白いんです。世界観がいい。もうほんとに吸い込まれそうな勢いがあります。
    すごく続きが気になります。早く出て欲しい、プリーズ!

    初回限定小冊子「雛鳥」これにすごく萌え萌えしてしまいました。いや、薔が調理実習でつくったチョコケーキを常盤に持っていくだけの話なんですけどね。
    でも、かわいい!あまーい!
    これぞ、学園ものBLの真髄です。たまりませんでした。
    ひとりでニヤついています。

  • 彩さんの表紙を見て、即買い。
    内容も、全寮制、神子、義兄弟とBLにおける萌え設定てんこ盛りで良かった!複雑で特殊設定が多いけど、楽しめました。

  • 前情報ナシで表紙買いしてしまった1冊。
    ものすごくツボってしまった・・・登場人物が多すぎて時々わかんなくなっちゃったりしたんだけど、どれもちゃんとキャラが出来てて、しかもそれぞれで話かけるんじゃない?ってくらいだったわ。
    設定上みんな美男ってとこが”ありえない!”って思いつつも、これこそBL!これこそファンタジー!って自分で納得してしまいました(笑)
    続きを期待してます~まだまだ物語の序盤ぽいので★は4つにしたけど気持ち的には5つかなwww

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著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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