- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062880763
作品紹介・あらすじ
なぜ親が子を?傷ついた心をどう癒すのか?30年にわたって虐待の臨床心理に取り組む著者が、経験を通して語る。
感想・レビュー・書評
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私にとって親の言葉には常に「謎」と「嘘」がありました。そのクイズに正解しないとたちどころに激怒され、物を投げつけられるため、必死で正解を探していました。
自分でも何がおかしい。そしておかしいのは自分だと信じて疑っていませんでしたが、おかしいのは両親だと気付いても、まだ何かが嫌で怖くて仕方が無いと感じています。
子どもから大人になると、嫌でも大人が相手のコミュニケーションが主となるので、嫌でも両親の幻を相手に見てしまいます。
虐待をする親の心理の解説が非常に興味深いものでした。子どもに子育ては出来ないという理由がわかりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は今で考えると、1世代前に書かれたものだ。日本でどのようにして虐待が問題化されてきたか、その問題だけでなく、子どもの内面に渦巻く問題がどのように世の中に可視化されてきたかを知ることが出来る。トラウマ治療やプレイセラピーの先駆けを知ることができるだろう。
いまでは当たり前となっているPTSDという症状の基準やどのように作られたかなど、背景まで書かれているため治療例まで知りたい方は必読。 -
虐待を受けたこどもの心理状態、親の心理、こどもの治療論など。
後半は虐待によるトラウマ。西澤哲さんの本を読んだことある人なら、後半はほぼ読み飛ばしか。
生涯にわたってのケアが必要と言及しているからには、大人の治療論に焦点をあてた文献もいつか必ず出してほしい。お願いします。 -
わかりやすい!
自己調整能力! -
幸せってなんだろう
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上辺だけで知っていた知識もこの本を読むことで更に深まった。再現性の話が特に興味深かった。
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虐待を受けた子どもの心理の「専門家」である著者が、子どもの虐待とはどういうものか、子どもを虐待してしまう親の心理とはどういうものか、また、虐待を受けた子どもをどうケアしていくかといったことについて解説。
子ども虐待について、心理学的側面から理解するのに、優れた本だと感じた。特に、虐待を受けた子どもがどういう心理的影響を受けるのか、そこからどう回復させるかということについては、ほとんど知見がなかったので、とても勉強になった。 -
良書。