パーソナリティ障害とは何か (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881807

作品紹介・あらすじ

境界性、自己愛性から回避性まで、精神科臨床の最前線に立つ著者がわかりやすく紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 回避性だな…
    これは病んでる時に読んじゃいけないやつだ。
    そして多すぎてだんだん違いがわからなくなる…ぐるぐる。
    2012/12/18読了。

  • 数年前、抑うつ状態が悪化しパーソナリティ障害の疑いが出始めた頃に購入。
    私の場合は境界性パーソナリティに似た症状(人への依存、親離れの失敗)があったため、何か改善の手立てが無いかと思い本書の『境界性パーソナリティ障害』と『最終章 パーソナリティ障害の人に寄り添う』の項を中心に読んでみました。

    タイトル通り「パーソナリティ障害とは何か」が多くの例や著者の見解を用いて説明されている本であり、具体的な解決策を知りたい方には不向きかもしれません。(パーソナリティ障害自体がまだ詳しく解明されているものではない、ということも原因かと思いました)

    また、掲載されている症状やその寛解の例が、比較的重度の場合に偏っているような感じがしました。この障害について一から知りたい方が読むと、少し怖く感じてしまうかもしれません。

    私自身は医学関係に関して素人以下ですし、単なる読解力不足であれば申し訳ないです。

  • パーソナリティ障害は、もともと持っているパーソナリティが、子ども青年の頃の何らかの要因が引き金となって歪んでしまうことで起こるということが、わかりやすく説明されていた。

    この何らかの要因というのがやっかい。複雑に絡み合っていて簡単には解きほぐせない…

    主たる治療は、この絡み合っているものを根気よく解きほぐしていく地道な作業なのかな。

  • ・パーソナリティが病んだものがパーソナリティ障害
    【回避性パーソナリティ】
    ・別名、森田神経質
    ・低い自己評価とそれによる対人関係への後退、ひきこもり傾向
    ・対人関係を希求しているので、スキゾイドとは別
    ・依存心を秘めながらも、それを嫌って自立的であろうとする
    ・一方で、強迫的、完全欲が強い
    ・対人関係における恥に過敏、配慮的、遠慮がち
    【症例】
    ・いい加減に済ますことができない、完璧主義的
    ・遊ぶ、相談する、という昇華能力が発達していない
    ・従順さ、控えめな態度の背景には高い自我理想を基盤とした恥の心理
    ・関心を自分に集中しすぎて周りが客観的に見えない、思い込みの強さ
    ・「あるがままの自己」に到達できていない
    ・真面目すぎてずるをする気が回らない

  • どんな性格も行き過ぎて生活に支障を来すレベルになればパーソナリティ障害と呼ばれるようになる、が、そういう性格を活かせる環境を選べば強みにもなり得るので、嫌なことを無理してやって頭壊すのではなく、自分の性格を理解して無理なくやっていける環境を選んでいくといいよ、というかんじ

  • 性格が病むとはなんぞや?
    パーソナリティ障害とは何なのか、いまいちよくわからず、ずっと気になってるけど、わかりやすい内容だったけど、やっぱりよくわからん。
    治るのか? 性格が?
    問題行動をなくしていく、ということか?

    発達障害と何が違うの?
    書いてあることは、よく似ているし。
    症例も、発達さんでは?と思ったり。

    それでもわかったことは、
    発達障害は、脳の回線とか部位の問題だけど、
    パーソナリティ障害は、脳の問題ではなくて、環境とかトラウマとか、成長過程で何らかの不都合があって出てくるもの、という印象。

  • 私たちは性格が病む時代に生きていることを勘定に入れて生活することがひょっとしたらより良く生きることにつながるのかな、と思いました。

  • 何故かよく出会うのは、自己愛性パーソナリティーの人。何故よく出会うのかが知りたくて、そもそも何なのか知りたくて読んだ本。ちょっとわかんなかった。

  • 請求記号:WM190-USH
    https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020281

    <鹿島晴雄先生コメント>
    パーソナリティ障害につき事例を含め著者の考え方がわかりやすく書かれています。

    <BOOKデータ>
    「見捨てられ不安」を抱く境界性、尊大さの背後に別の人間像を隠し持つ自己愛性、「恥の心理」を抱える回避性……。精神科臨床の最前線に立つ著者が、豊富な症例をもとに、現代の病ともいえるパーソナリティ障害の心理構造から周囲の接し方まで丁寧に紹介する一冊。

  • パーソナリティ障害の概要、現在の分類についての新書です。
    名称は似ていても、それぞれが独特の色を持っています。
    個性の延長に逸脱した障害があるように思えました。
    社会生活に支障がない程度の異常性は問題ないと思えば、多くの変人も安心できるであろう一冊。

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著者プロフィール

牛島定信(うしじま さだのぶ)
一九三九年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業、医学博士。国立肥前療養所医長、福岡大学医学部教授、東京慈恵会医科大学教授、東京女子大学教授を経て、現在、三田精神療法研究所所長、東京慈恵会医科大学客員教授。日本精神分析学会元会長、日本森田療法学会元理事長、日本児童青年精神医学会元理事長。主な著書に、『心の健康を求めて――現代家族の病理』(慶應義塾大学出版会)、『人格の病理と精神療法――精神分析、森田療法そして精神医学』『境界性パーソナリティ障害――日本版治療ガイドライン』(編著)(いずれも金剛出版)、『境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』『境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本』(いずれも監修書、講談社)などがある。

「2012年 『パーソナリティ障害とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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