天窓のあるガレージ (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062903608

作品紹介・あらすじ

トルコ、シベリア、ノルウェー、スリランカ……世界の歴史ある土地から、無機的ともいうべき都市空間へ。感性の大転換を示す代表作。

感想・レビュー・書評

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  • コンクリートジャングル、下らない人間関係、etc...様々なものから解放され“覚醒”する。
    さっぱりした好みのボリュームだが後味も重く、良い作品集だった。

  • 短編集。どの作品も人智を超えるものの存在を背後に感じる、神秘的なお話。
    巻末の年譜も目録も著者自らが編んでおり、自分の作品を冷静に俯瞰して見ていたいという感じが伝わってきた。そこらへんが、神秘的ではあっても独りよがりではない、この著者の作品の良さにつながっているのかなと思った。

    ” 必要とされたり必要としたりすることのないもの、つまり直接には関係ないものが、関係ないままに確かにあるのだ。”
    「夕焼けの黒い鳥」p.206

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。幼少期を朝鮮で過ごす。新聞記者ののち作家活動に入る。主な著書に、『抱擁』『夢を走る』『夢の島』『砂丘が動くように』『Living Zero』『台風の眼』など。2002年逝去。

「2015年 『日野啓三/開高健』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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