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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920797
作品紹介・あらすじ
圧倒的な経済力と「文化力」で地中海の各地に拠点を築いた海洋帝国ヴェネツィア。その栄光の跡を英国随一の「歴史の旅人」が訪ね、情趣豊かに綴る紀行文学の傑作。アドリア海からギリシャ本土へ、さらにキプロス島やエーゲ海の島々、奇跡の都・コンスタンティノープルへ。十字軍の遠征やオスマン帝国との抗争など、歴史を彩った人々に想いを馳せる。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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ヴェネツィア帝国は、ヴェネツィアが地中海東部との交易の安全のために確保したクレタ島、キプロス島、エーゲ海の島々、アドリア海沿いの要所等からなる海洋帝国のことである。その帝国の栄華の跡をかって財宝と領土を略奪したコンスタンチノープルからヴェネツィアまで次々に辿っていく。その土地の歴史的時間と現在の時間を縦横に行き来し、ヴェネツィアの栄光と没落を描いていく。塩野七生が「海の都の物語」で描いた英雄的なヴェネツィア人よりも人間的な印象で、興味深かった。
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