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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062936965
作品紹介・あらすじ
明暦の大火のあと、日本橋の刀屋に長曽祢興里という男が無骨な刀を持って現れた。旗本にして死体を試し斬る役の鵜飼家の娘邦香は、鬼姫と呼ばれていた。越前で甲冑師であったという興里の鍛えた刀に魅せられた鬼姫は、自ら死体を重ね試斬して確かめる。無類の斬れ味がやがて評判を呼び、鬼姫や刀屋の幸助の助けもあり、興里は不忍池のほとりで刀鍛治として名を馳せていく。ところがある日、興里は吉原一の花魁勝山に突然招かれる。
感想・レビュー・書評
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50歳を越えて、刀鍛冶を目指した長曽称興里(虎徹)と刀試し切り人の娘の鬼姫こと邦香との関りを中心に、花魁の勝山など様々な人物がからんできて、次々と事件が起こる。どの人物もなかなかに魅力的で、話も飽きさせない。日本刀の蘊蓄にも詳しくなれるぐらい、刀づくりの工程も詳細に出てくる。物語として、本当に面白かった。柳生宗冬がやられるところなどは、ちょっとすかっとしたりした。長辻象平の小説は、いい。最新作の「あめんぼう」もよかった。続編が楽しみだ。
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齢五十にして男は刀鍛冶を志す。待ち受ける幾多の波乱!
越前の甲冑師だった長曽祢興里。自己流で鍛えた無骨な刀身は売れぬ、と江戸の刀屋は冷たい。興里の真価を見抜いたのは鬼姫の異名をとる旗本家の美貌の娘だった。虎徹と名を変え刀匠として名を上げていくが!?
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