パトリオットの引き金 警視庁捜査一課・田島慎吾 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.44
  • (2)
  • (6)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062991117

作品紹介・あらすじ

警視庁VS.自衛隊
事故死した自衛官の「最後の声」とは?
「潔癖&天然」コンビが驚愕の真相を手繰り寄せる――

「このミステリーがすごい!」大賞受賞者にして
警察ミステリーの新鋭による鮮烈作!

殺人事件から外され、自衛官の交通事故死を
捜査することになった警視庁の田島と新人女性刑事・毛利。
防犯カメラに写っていた自衛官・石倉に朝霞駐屯地で
事情を聴いていたところ、警務官の松井に退出させられた。
そして田島は上司から「朝霞には近づくな」と忠告される。
独自の捜査を続ける田島らにより、
事故被害者と石倉がPKOで中央スーダンに派遣されていたことが判明。
事故の背景に何が? 
怒濤の展開が続く鮮烈な警察小説誕生!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 既に決着がついた自衛官の交通事故死を調査するよう原田参事官に要請された警部補田島慎吾と帰国子女の新人刑事毛利恵美は捜査するうちに、自衛隊のきな臭い事件の影を嗅ぎつける。しかも、それは同時期に起こった殺人事件とも関連があったのだ。
    田島警部補の人物造形が面白い。几帳面で真面目、いわば刑事オタクと言っていい。一匹狼で、普段は無口だが、捜査のこととなると饒舌になる。まともな刑事魂も持っている。田島に指導を受けている毛利はお喋りで傍若無人で、最初鬱陶しく感じるが、だんだん狂言回しとしては面白いかなと思えてくる。この作者の郷間彩香シリーズに出てきたフリーライターの丸山や秋山警部補がちらっと顔を出すのも愉しい。
    文章もこなれていて、クライマックへの盛り上がりも、最後のスカッとする仕掛けもいい。

  • 図書館で借りた本。
    交通事故で亡くなった自衛官。事故に間違いはないのだろうけど、何かが気になる。事故を追っているうちに別の自衛官から妨害され、いよいよ何かあると調査を始める。

  • 2021.1.18読了

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1969年、山口県生まれ。『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』で第12回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2014年にデビュー。他の著書に『警視庁捜査二課・郷間彩香 パンドーラ』、『組織犯罪対策課 白鷹雨音』、『ノー・コンシェンス 要人警護員・山辺努』、『アナザー・マインド ×1(バツイチ)捜査官・青山愛梨』などがある。

「2021年 『産業医・渋谷雅治の事件カルテ シークレットノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶永正史の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×