- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063140293
感想・レビュー・書評
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宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第二巻。
「A」との戦闘後、田宮に言われた言葉に動揺するシンイチ。それは隣町の勘の鋭い女子高校生、加奈との出会いにつながる。そして突然訪れる大切な人の死とミギーとの文字通りの一体化。
この巻のテーマは母と子の情だろうか。寄生獣の田宮には理解できない感情、そしてシンイチを捕らえ、時に判断を誤らせるほどの強い感情。常に淡々としたミギーにも何か伝わったのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い
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■書名
書名:寄生獣(2)
著者:岩明均
■概要
殺人鬼『A』との戦いに勝利した新一&ミギー。日常生活に戻った新一を苦悩の日々が待っていた。
両親を危険に晒さないため、夫婦水入らずの旅行に反対する新一だが、困惑する母を見て二人きり
の旅行を許してしまう。そんな中、旅行中の母親にパラサイトが寄生する!生き残った父の命を
守るため、そして母の敵を討つため、新一とミギーは伊豆へ向かう。
そこで二人を待ち受けるものとは?
(amazon.co.jpより引用)
■感想
2巻で既に面白いと感じさせるには十分な内容ですね。
新一の苦悩がしっかり描かれていて、これからのワクワクを予感させます。 -
「超映画批評」で前田有一が実写版映画を批判しているところとは、ミギーはドラえもんのようにのび太を助けるお仲間ではないということだ。
生物として当たり前なのかも知れないが、ミギーは徹頭徹尾自分自身が生き残ることしか考えていないのである。自分が生き残るためなら,人間であろうと,他のパラサイトであろうと殺すことに容赦はない。新一と「運命共同体」となってしまったかぎりにおいて、ミギーは新一の味方となるに過ぎない。ただ、右手に寄生してしまったがために、自身の変形能力のほかに、人間の体である首から下を極限まで使用できる通常のパラサイトと比べて、ミギーは力が劣る。このためにミギーは新一を利用せざるを得ないのだ。
『寄生獣』をはじめて読んだとき、私はこれは新時代の(今となっては20年も前だが)『デビルマン』だと思ったものである。
人間の心を持ったまま悪魔の力を手に入れたデビルマンに対して、人間の脳を残したままパラサイトの力を得た新一というわけだ。だが、デビルマンの心はひとつ、新一−ミギー組の心はふたつ。デビルマンは人類がいかに悪魔的かということで葛藤する。『寄生獣』にもまあそういう視点はあるが、何か生物として間違ってしまった新一の人間的心理と、生物の王道を行くミギーの冷徹な心理とのすれ違いが物語を駆動する重要なポイントである。このアンバランスな二人組がバランスを究めるパラサイトたちとどう拮抗できるかという思考実験の面白さ。
他方、人間の頭部を喰って入れ替わるというパラサイトの基本設定を演繹し、様々な形態を考え出していくあたりは実に良質なSF(スペキュラティヴ・フィクション)となっているのだ。 -
面白そう
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実家にいる母が急に心配になった
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水を飲んでるミギーいいッスね!
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僕の寄生獣との出会いは、友人に貰ったこの一冊からでした。田宮良子、登場。新一の決意と覚悟。