ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! (ワイドKC)

  • 講談社
4.07
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本棚登録 : 67
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063378443

作品紹介・あらすじ

函館の病院で働く22歳の新米看護師・たむらは、ある日突然原因不明の高熱に襲われ、動けなくなってしまう。いくつかの病院を転々とした後、たむらは脳神経内科のサトウ医師により、ギラン・バレー症候群と診断される。身体の自由と普通の日々を奪われてしまったたむらの、長く険しい闘いの日々が始まった――。

感想・レビュー・書評

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  • 私は理学療法士として働き、年に何回かギラン・バレー症候群と診断された患者さんのリハビリを担当することがありますが、こんなにも重症な方は見たことがありません。
    そんなに気分悪くなるの?そんなに痛いの?そんなに回復が遅いの!?と、私が知っているギラン・バレー症候群とは違う病気ではないのかと思うくらい、大変な症状で驚きました。
    しかし作者は絵を描くという大好きなことを諦めず、病気に立ち向かい、周りへの感謝の気持ちを持ちながら前向きに頑張っており、応援したくなるお話でした。
    彼女が言うように、私も周りの人に感謝しながら、毎日を丁寧に生きていこうと思いました。

  • ギラン・バレー症候群の名前は知っていたけれど、実態はよくわかっていませんでした。大変な病気ですね。最初は闘病記とギャグ調の画風が合わないかと思いましたが、読み進めていくとギャグにでもしなければやってられないなと思うようになりました。歩くことも、ペンを握るのにも大変な状態からここまで回復されたということが素晴らしいですね。途中から移籍したもののモーニングで連載というのもすごい。

  • 突如として、難病になった人のエッセイ漫画。

    普通に働いていたと思ったら、体調不良。
    あれよあれよというまに、病人に。
    こうならないよう気を付けよう、という問題ではなく
    診察したら、驚きの難病!
    漫画もびっくり☆ の展開ですが、なった本人は
    びっくりしている暇もなく、痛みにのた打ち回り。
    先生が早期に当ててくれたから
    まだ良かったのかも知れません。

    長い病院生活、そしてそれを見て泣き続ける父親。
    確かに、母親親戚が思う通り、父親のせいでは? と
    思ってしまうような、作者の過去でしたが。

    一番心にぐさっと来たのは、退院が出来て
    別の病院に移って、家で生活していて…の
    体調崩して再び入院した時の台詞。
    分かっているからこそ怖くてたまらない、という叫び。
    痛みしかない状況なら、そうなのは、当然です。

  • 726

  • タイトル、カバーを見て分かる通り、難病闘病エッセイ漫画。「絵を描けるだけですごい!」「~できるだけですごい!」という事柄が山ほど出てきます。中途半端な哀れみや同情など吹き飛ばして読み手の覚悟まで問われた気がしました。だって、病気って誰にでも、誰の周りにも起こるから。

    そして、病気を抱える本人がその状態や思いを公にするって大切なんだと改めて思います。医者や看護師、医療スタッフ、家族、親族も立場が違えば見方も異なる。たとえ完治することがないと言われている病気でも生活の質を上げていくために何ができるのか。情報が増えれば考えられることも増えていくのではないでしょうか。

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