透明なゆりかご(3) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063409857

感想・レビュー・書評

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  • 突然死から蘇生した子のはなしつらかったな…

  • 悲しみの中にも救いはあるんだとか思う。

  • 1、2巻より泣けた。糖尿病と弱視、網膜症とでハイリスクな出産。そして無事産まれてきた我が子を抱きしめ育てることはできても、顔を見ることは叶わない。でもその女性がおっしゃるように目が見えなくても子育てされてる方はいっぱいいる、ということ。数カ月の子を亡くす親もいれば、病院へ置き去りにしていく親もいる。ただ虐待で命を奪われることに比べたら、置き去りにした親は誰かの手に渡してでも我が子に生きてほしいと思ってる、と読み手としてもそう思いたい。

  • この本は、本当にみんなに勧めたい。
    子供を産むということ、=幸せだけではなく、そのことの大きさの孕む様々な大変さや辛さや悲しみもそばにいるということ。
    無事に産まれることが、奇跡のようなものなのだということ。
    読んでて思い出してのだけど、母親が昔、子育てに疲れて電車に突っ込もうかと思った時期があったって言ってた。そこまで思い詰めることは、実はそんなに特別なことではないんじゃないか。
    とにかく、周りに勧めたい作品です。

  • 延命治療で延命させることは自己満足なのか、本当にその子供のためなのかと考えさせられた(子供だけの話じゃないけど) 子供が亡くなると自分の一部を失う。 実際産まれるまではお腹の中にずっといたからその通りなんだと思う。 あと作者のこと全然知らなかったけどあとがきを読む限り普段はエロ漫画系統なんですね。 意外すぎる

  • 産婦人科でのアルバイト経験のお話第3巻、第15話から21話。

    17話で、子を置き去りにする親に対して「愛情だけじゃ子供は育てられない、育てられなくて殺してしまうぐらいなら誰かに託してくれたほうがいい」という守衛さんの言葉が心に重く響いた。今後テレビで子供虐待のニュースを聞くたびに思い出すだろう。
    生活苦や親の精神的問題から子供を大切に育てられないならその命を誰かに託す、その考えは今の世の中に必要なのかもしれない。子どもには親に捨てられた、育ててもらえなかったという事実が一生心に傷として残るから、最後の最後の手段だが、命を守る、まずそれが大事だと思い知らされた。

    21話での院長先生が大嫌いな中絶手術の際に心がけていることに感銘を受けた。
    「次に自らが望んだ妊娠ができるよう最低限体に負担のかからないための手術」、その医師の思いは様々な事情で中絶せざるを得ない女性の心を救う。

    相変わらず、各話を一文でまとめようとすると、タイトルとエピソードと結びのメッセージ・想いがいろいろあって全然まとまらないが、メモとして残しておきたい。
    【概要】
    ①長く生きられないとわかっても産む決意をして夫婦の命との向き合い方
    ②家族の期待を背負って妊娠した嫁が抱えた寂しさ
    ③病院に置き去りにされた子と守衛さんが見た命の重さ
    ④ハイリスク出産の母が命に代えてもやりとげたいこと
    ⑤息子の突然死を乗り越えた母の誓いと支え合い
    ⑥超低出生体重児を産んだ母の苦悩と伝えられた愛情
    ⑦子だくさん院長先生が中絶手術で祈る新しい命

  • 中絶するのは母体の権利?悲しいと思わせる以上、胎児にも魂はあるはず、魂とは志=発生した意義/中学生の妊娠は昭和3、40年代なら問答無用で中絶させただろう。明治ならは普通に産んでいただろうが/日本は極限まで胎児死亡率、幼児死亡率が少ない。とは言っても「1/7は貧困環境、先進国で一番多い」貧困が虐待させる、貧しくなくても被ストレス者は弱い者に当たり散らし勝ち「子が成人したあとのことなど考えてない」/パンダの赤ちゃんはネズミより小さくて、でも人が取り上げて育てると成獣になったとき性欲がわかないらしい。人間も?

  • 面白かった

  • 読了。一話一話に重みがあるので、一気読みできない漫画である。

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著者プロフィール

1979年、富山県生まれ。漫画家。『透明なゆりかこ』(講談社、既刊8巻)で第42回講談社漫画賞(少女部門)受賞。

「2020年 『父よ、あなたは…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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