- 本 ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063713190
作品紹介・あらすじ
東欧の小国バルキアでおきた3万人虐殺事件。弾圧を行った独裁者スワミが逃亡先のベルギーで逮捕される。国際社会の信用回復のため、傷ついた国民の再生のため、スワミはバルキアが裁かなくてはならない!身柄を当事国に取り戻すべくバルキアの保佐人として起った燈馬。だが、欧州の意志を代表して対立するのは、天才児・榊森羅だった!1つの裁判を『Q.E.D.』『C.M.B.』で同時に描く、頭脳対決コラボ、実現!
感想・レビュー・書評
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「大統領逮捕事件」C.M.B.の方から先に読みました。こちら視点から見る想兄ちゃんの何と強そうなことか…。物語の伏線もそうですが、小さいコマにもコラボ作品を両方読まないと分からないネタもあって(例えば裁判所を出た後のシーンで燈馬くんが水原さんに胸ぐら掴まれてたりとか)楽しかったです。
森羅と燈馬くんってこういう場面以外で二人でいるとき、いったいどんなこと話すんだろう…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2回目の「Q.E.D.」とのコラボ。法廷闘争で闘う形を取りながら、それぞれに合った結末が用意されているところが秀逸。こちらも読むことでモヤモヤしてた部分がスッキリする。
2本目のダンスの話のなかのトンボのエピソードが良かった。こういうのを挟むのがうまいよなあ。 -
コミック
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なんだ、想と対決って期待していたのに
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銀座夢幻亭の主人/夜にダンス/大統領逮捕事件
Q.E.D. と 頭脳対決コラボ 一つの事件をこちら側からとあちら側からで描き分ける。面白い趣向でした。 -
…その燈馬くんサイドではわからなかった全容をこれで完全に補うことができます。
面白かった!
森羅にとっても燈馬くんの存在というのはすごく大きいんだけど、森羅にしかできないやり方というものがあるんだと再認識。
静の燈馬くんに対し動の森羅。
今後少しずつ経験つんで大きくなっていくんだろうなと思ました。
またのコラボを期待します! -
東ヨーロッパの小国バルキア共和国の独裁者・スワミがベルギーは逮捕した。「国際人道法」に違反した罪で、スワミは罰せられなければならない。
しかし、バルキア共和国は自国の安定の為にも独裁者は自身の手で裁かなければならないと、身柄の引き渡しを要求してきた。
舞台は国際司法裁判所、バルキア共和国側の代理人は……従兄弟の燈馬想だった。
著者のもう一つの作品「Q.E.D」との2回目のコラボレーション作品。
国際司法裁判所を舞台にした国と国のエゴのぶつかりをスマートに描き出しています。
特に国際司法裁判所で燈馬、森羅がそれぞれの立場で、自国の正当性を主張するシーンはゾクゾクします。
「Q.E.D」はミステリコミックですが、「C.M.B」は謎もある活劇のような元気の良い作品なので、その差が良く出ていると思います。
こちらでは裁判の後始末が見事に描かれています。
後の2編は、昭和30年代に銀座にあった「夢幻亭」の美しい男性主人・涼が残した謎を描いた「銀座夢幻亭の主人」、プロのダンサーを目指す高校生が見た強盗の姿を誰もが否定する「夜にダンス」。
相変わらず楽しい作品です。 -
3編収録。
うち一編は、兄弟マンガ『Q.E.D.』とのコラボ企画。
『銀座夢幻亭の主人』。
バーとかキャバクラとかいうところには、ほとんど行ったことがないです。
文壇バーとか、憧れですが、ちょっと個人でいくには敷居が高いです。
キャバクラなんて、おねえちゃんと話すことがないです。
でも、銀座夢幻亭。
ちょっと昭和レトロが、よさげです。
特筆すべきは、この話の中で、いわゆる都条例について取り上げていることでしょうか。
はてさて、未来はどこに向かうのやら。
『夜にダンス』。
いいですね、タイトル。
「夜歩く」みたいで。
モノの考え方、というのは詭弁を弄することでいかようにもできるのだけど、その結果、世界観が変わるなんてことは、実はあまりそうない。
コペルニクス的転回など、まあ、そうそうあるものじゃない。
でも、トンボの話は、いい。
これは、是非読む価値がある。
僕がここで紹介するものじゃない。
是非、読んでほしいと思う。
これは、きっと忘れない。
なぜなら。
運命だから。
『大統領逮捕事件(前編)・(後編)』。
コラボ企画の森羅サイド。
『Q.E.D.』の方のレビューには書かなかったけど、森羅と想が会話をするきっかけになる、可奈のセリフはぐっときました。
是非、『Q.E.D.』の方を見て、確認してください。
それはそれとして、物語。
裁判の流れや結末は、もちろんコラボ作品だから、わかっているわけですが、それをさらに踏まえた上での謎とその結末、しっかり楽しませてもらいました。
うまいなあ、構成。
ちなみに、読む順番としては、『Q.E.D.』→『C.M.B.』という順番の方が良いようです。
その方が、いろいろとスッキリします。
いいコラボ企画でした。
著者プロフィール
加藤元浩の作品





