バガボンド(25)(モーニングKC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063725827

作品紹介・あらすじ

「強い」とはどういうことか……。
六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!


感想・レビュー・書評

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  • 吉岡伝七との闘いも迫力があった。強い人は優しいとは、なるほど。。

  • モーニングKC

  • 伝七郎との戦いに勝利した武蔵は、又八の姿を見かけ、彼と久しぶりに酒を酌み交わすことになります。しかし、武蔵の背中を追いかけようとして、空しい試みを繰り返していた又八のねじれた心は、2人の仲を引き裂くことになってしまいます。

    一方、吉岡道場の植田は、なりふり構わず武蔵を倒そうと動き出します。

    人間的な弱さと隣り合わせの誠実さを持ち合わせた伝七郎の最期に、心を揺さぶられます。

  • 対伝七郎戦以降、宍戸梅軒のことを思い出したりして、今まで本能で体が勝手に動いていたのに、だんだん頭でっかちになっていく(いい意味で)。それでもやっぱり本能のほうが勝ってしまって最後のページの行動に。後から考えれば、武蔵の成長には必要なイベントであるし、行かなければ収まらないところまで来てしまっていた。

  • 武蔵がここまで来たのは、伝七郎が一年という時間を武蔵に与えたから。
    でも、一年という時間を経た武蔵にとって、伝七郎は「分かり合えない」存在になってしまった。
    非常に辛いです。
    道場主として、一浪人を相手に命を賭すことが正しいこととは言えないかもしれませんが
    それでも伝七郎は彼なりの筋を通しました。

    違う意味で辛いのが、又八との再会。
    武蔵を置いて逃げたことを謝りもせず、
    結局は下品なことを言って武蔵に殴られてしまう又八。
    友達を無くしてしまったと後悔しても、
    謝罪の気持ちを武蔵に伝えないのでは意味がありません。

    折角再会したと思った友人に酷いことを言われ、
    思わず手を出してしまい、傷ついているのは武蔵の方。

    昨夜の前が見ていたのは俺じゃない。
    会わない数年の間にお前の頭の中にこしらえた俺。
    お前の頭の中の俺。
    お前の頭の中の物語。
    その物語こそがお前自身の姿を映している。

    友達だったはずの又八が本当の自分を見てくれていないことは
    きっと辛いことだと思うのです。
    又八にしてみれば、「とうとうやり遂げた」友人が
    誇らしくまた羨ましくもあり、
    自分が欲するその立場にいて平然としており
    より高みを目指す武蔵に怒りすら覚えたであろうことは
    想像できます。
    それでもやはり、自分が破談にした元許嫁であり
    幼馴染であり、武蔵が心憎からず思っている相手であるおつうを
    汚すような発言は人として許せません。

    「優しくなったな、武蔵。強くなったんだな」
    という沢庵の言葉は沁みました。
    吉岡一門が自分を殺そうと狙っていることを知り、戦うつもりはない、山越えをすると告げる武蔵。
    大人になったかと思いきや。
    「七十人だぞ!行くのか!?」
    「馬鹿か俺は!!」
    という自問自答というか自分へのつっこみはかなり好きでした。
    わかっているはずなのに違うことを行動してしまうこと、
    人間には時としてあると思います。

    吉岡一門としては、吉岡兄弟を殺されてはもう後には引けません。
    武蔵としては、一年前の約束を果たしただけです。
    どちらからしても、どうにもならない仕方の無い流れなのです。

  •  植田の野郎・・・!気持ち分からないでもないけど、終わったことをいちいち言ってきやがってなぁ・・・!
     緊迫した状況でも絵がコメディ調になるところやっぱり好き。武蔵も感情が豊かで良い。
     次の巻盛り上がりそうなんで読むの楽しみ!

  • 「お前の剣の目的は何だ。かたちを整えもっともらしく剣術らしく見せるための剣。何も聞こえてこねえ。」「刀はただ人を斬る為だけに在る刃物。刀は刀をやめることはできない。」「おまえの頭の中の『俺』。お前の頭ん中の物語。その物語こそがお前自身の姿を映してる。今のお前を映しているよ。」「おつう。俺の姿はどう見えた?俺の目にはお前はそのままだった。拍子抜けするくらいに。おつう。俺の中にいつもお前がいる。そしてそれもまた俺のこしらえた『おつう』なんだろう。一人だ。もともと。」

  • 彼岸 剣術らしく見せるための剣 雪 その先は捨てた おつう つかまえた 栄枯盛衰 鰻 吉岡十剣 尊敬と憎悪 旧友 三条大橋 樹上

  • 人が変わっていく様をこんなに不自然じゃく描いてる井上先生やっぱりすごい。武蔵の成長。又八のばかーっ!

  • 遂に武蔵と伝七郎の対決に決着。わずか1年で開いた境地の差。武蔵の中の目が開かれていく。

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著者プロフィール

1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

「2014年 『バガボンド(37)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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