- Amazon.co.jp ・マンガ (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063754636
作品紹介・あらすじ
社会を覆う欺瞞のブ厚い皮を斬り裂き、腐敗したその実を暴き出す!! 帝国陸軍情報部第3課 通称――Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)!!!
感想・レビュー・書評
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comic
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読書録「パンプキン・シザーズ9」3
著者 岩永亮太郎
出版 講談社
p84より引用
“逆に言えば「ちょいと調べてわかる」・・・・てのは
宣伝工作ってことだろ?”
目次から抜粋引用
“Merry
Go Straight
末魔を断つ者
のこされたもの
Called Vitter”
架空世界の大きな戦争後を舞台にした、そ
の時代を生きる人たちの苦悩とそれに対応す
る軍部隊の活躍を描いた漫画。
自分たちが護るべき街に対して砲撃を始め
た国境警備隊、後から襲い来る悪夢を覚悟の
上で、ランデル伍長は行動を開始する…。
上記の引用は、諜報員の情報などに関する
主人公部隊隊員・オレルド准尉の台詞。
本当に大切な事は目には見えないし、耳にも
聞こえないのかも知れません。多くの情報に
右往左往してしまわないように、慎重に取捨
選択をしたいものです。
辺境都市・カルッセル編終結、なんとも
すっきりとしない話でしたが、しっかりとま
とまって終わったように思われます。
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絵柄から受ける印象と、物語の中で行われている残酷さと、大人の愛とがちぐはぐである、作者が描こうとしている物語の濃度に絵柄が追い付いてない、とも言えるのかもしれないのは否めない、全体的に「モブ」顏ばかりで、この作者の一番得意な「人物の顔」がオーランド伍長とアリスだけ、と言う感じなのだが…アリスの存在感に焦点を当てると丁度いいと思える。ある意味では、残酷さから目を逸らさない様にしている様にも思える。
この感覚は荒川弘のハガレンにも言える事で、「少年漫画」としてはこう言う絵柄が好まれる、読み解きやすいのかもしれないし、これ以上の劇画寄りの絵柄だと、オーランド伍長の描写は痛すぎると感じてしまうかもしれないなぁ。パンプキン・シザーズの絵はお世辞にも上手いとは言えないし、どうしても荒川弘派生、って感じで個性が際立っている、と言う訳でもないのだが、とにかく私はオーランド伍長の傷だらけの体、って言うのものの吸引力が凄いんだよ。これだけで読んでしまう、と言うくらいに。 -
2015年5月22日
装丁/朝倉健司 -
上司と部下だからこそ、辿り着ける境地。
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「劇場版パンプキン・シザーズ」完結の巻。
なんつーか、無駄なページが1枚もなく、素晴らしい構成力だと思う。
区長やアーヴィーのたどる結末も、
フランシア伍長の最期の望みも、
ヴィッター少尉のたどりついた答えも、
悪夢にとらわれることも辞さずにアリスの背中を守る伍長も、
7巻の「貴様にもの申したいこと」をはっきり伝えるアリスも、
その言葉を頼りに束の間悪夢から解放される伍長も、
くず折れた伍長をしっかりと支えるアリスも、
それぞれの抱える重みをしっかりと描いているので、それぞれがすごく説得力を持っている。
マーチス、オレルド、ウェブナー中尉の役どころも心にくい。これだけの人数が物語をひっかき回しているのに、ゴチャゴチャにならないストーリーテリング力は、本当に秀逸だと思う。 -
岩永亮太郎
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国境付近の街での話は漸く終了。きちんとけじめを付けたのはマイル区長とヴィッター少尉だけのような気が。
酒場のウエイトレスさんは最後まで名前が分からないままだったなぁ・・・。(彼女は頑張っていたけど、これからが大変)
マルヴィン少尉の決意は立派だけど、どうしても上から目線というか、持てる者だからこその発言だよなぁ、と思ってしまう・・・。 -
何だろうなぁ、つたない漫画だけど、熱きソウルが伝わってくるのですよ、絵が上手いだけが漫画じゃないしね。区長の最後の言葉に住民が反応するところにぐっと来ました。
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ヴィッター編終了かな?相変わらず怖いけど面白いv