ツバキ(2) (シリウスKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 178
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063763515

作品紹介・あらすじ

舞と丑男の姉弟は両親を亡くし都会から祖母の郷里である切絵の里へ移り住む。 しかし、村の淫らな因習とよそ者への差別は姉弟を容赦なく苛み、丑男 の心は 次第に壊れていく。偶然村を訪れた椿鬼は姉弟の境遇に気付いて救おうとする が‥‥?
純朴な少年が未曾有の大量殺人に至った経緯を活写する三部作『朧月 夜』と主人公・椿鬼自身の心に迫る『マヨイガ』──「ハイスコアガール」の押切蓮介の鬼才が遺憾なく発揮された傑作2編を完全収録!

感想・レビュー・書評

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  • こりゃー津山の都井ちゃんがモデルか、と思いながら読んだら、もろにそれ。

  • 夜這いの習慣がある村での騒動と死んだ人間が現れる山小屋の話でした。 今巻も出てくる人が狂いまくっててとても良かったですが山小屋の件はなんかハートフルでした。

  • 前半の兇烈な展開に呆然とし、これ次回のハードルきついぞと思ったらそこを足踏みしめてグイグイ登ってきた。凶も情も強いエネルギーで描ける作家に脱帽。

  • 閉鎖的な里の古の風習、性は業を産み、妬み嫉みを産む。恐ろしきは山の怪ではなく人間だとわかる。
    椿鬼は性ではなく生に対し前向きで堂々たる女丈夫だ、山と人を愛し守り今日も椿鬼は生きていく。あ、ちなみに生娘だそうですよ。

  • 実際の「津山事件」をモチーフとした『朧月夜』。後味悪いが、風習と人間の業を考えさせられる。
    そして、『遠野物語』にも収録されている「迷い家」をモチーフにした『マヨイガ』。
    「前向きだろうが 後ろ向きだろうが 「生」を与えられた以上 限界まで生きろ」
    押切氏の叫びが伝わってくる。

  • 限界まで生きろ

  • 津山事件に遠野物語をモチーフにしてるんだけどあくまで描きたいのは人間の美醜ということか

  • 押切蓮介の手による津山三十人殺しのはなしと、生きる話。
    サユリでのババア無双にも通じる、生きる意志をくじく世の中でも、それでも生きる意志。

  • 泣いてしまった...

  •  村社会の恐ろしさから生にたいしての話。後半のツバキのセリフは良かったです。こう押切先生の生者の考え方はすごいパワーがあって好きです。

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著者プロフィール

漫画家。『でろでろ』(講談社)などのホラーギャグに加え、『ミスミソウ』(ぶんか社)など内面的なホラー作品も手がける。1997年、週刊ヤングマガジンにて『マサシ!!うしろだ!!』でデビュー。去年はいいことがあったらしいが今年は不明。月刊少年シリウスにてアクションホラー『ゆうやみ特攻隊』を超絶進行&大人気連載中!

[HP/ブログ]
「カイキドロップ」→ http://www.kinet.or.jp/osikiri/index.htm

「2012年 『NEMESIS No.7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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