草子ブックガイド(2) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063871920

感想・レビュー・書評

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  • 『老人と海』
    サメの泳ぐ海のような図書館でありたいなあと思った
    『山椒魚』
    大人になって、染み入る作品なのではと気づけた
    『バベルの塔』
    読んだことなかった。読みたくなった。
    『銀河鉄道の夜』
    草子ちゃんとイソガイさんの読み合わせにしみじみとした。
    『夏への扉』
    映画化するので、フライヤーや原作といっしょに草子ちゃんのブックガイドも置いておこう。
    『月と六ペンス』
    絶望名言。
    『飛ぶ教室』
    草子ちゃんが一歩だけそっと前に歩けたのがよかった

  • 好きで好きでたまらない。
    …モノがある人は幸せだ。と、思う。

    何しろ、語ってる時の目がキラキラしている。
    こんな透き通ったフィルター通して見られている世界は、
    おそらく<隠し事>など出来なくなるだろう。

    草子ガイドブック2巻目、をようやくブックオフで入手出来た♪
    相変わらず、いい本をチョイス…(もしかしたらチョイスされている?本に?)している草子。

    銀河鉄道の夜、老人と海、バベルの図書館、月と6ペンス…まぁ、いろいろ。

    がっつり紹介している本の片隅にも、小さくいろいろな本をちょこっと紹介しているのも見逃せない。
    面白いな、と思ったのが
    中島らも著「こらっ」

    「自由」と言う言葉は決して美しい言葉ではない。
     …
    自由は冷たくて寒いものだし、「束縛」はあたたかくて腐臭がする。

    ちょっと端折りすぎたが、思わずかみ締めたくなる一文だった。

  • 本を読むということは“大海”に泳ぎでるようなもの、
    様々な出会いと、そして試練が降りかかってきます。

     『老人と海』
     『山椒魚』
     『伝記集』より「バベルの図書館」
     『銀河鉄道の夜』
     『夏への扉』
     『月と六ペンス』
     『飛ぶ教室』

    今回食べたのは、これらの本と物語たち。

    個人的には猫の表紙が魅力的な『夏への扉』が印象的で、
    タイムワープの古典、久々に再読したくなりました。

    “未来”は未来に追いついているのでしょうか、なんて。

    ん、居場所を求めて、泥臭いくらいに足掻く人たちがいます、
    でも、生きることを決めた覚悟はどこか美しくもあり。

    そんな中、たった一つの宝物として、
    “本”に何を求めていくのでしょうか、、

    年末には3巻が出るとのことで、続きが楽しみ。。

  • この漫画、ボリュームがあって読むのがちょっと大変(^^;)
    でもとても好きです!
    紹介されている本は知らないものが多いです。
    草子ちゃんを応援したくなります!

  • 1冊に対する思いが深いです。ここまで読み解かれるなら、その読まれた本も本望ではないでしょうか。

  • いい作品だと思う。

    が、父親が最低すぎる。
    読むのが苦痛になるほど。

    前巻レビューにしばしば見られた主人公による窃盗行為への嫌悪感に関しては、この作品自体を否定するほどには感じなかったのだが、父親の駄目っぷりには嫌悪感しかない。

  • 色んな想いに取り巻かれながらも、店長さんや友達、先生、そして父と関わっていく草子。
    なにかにぶつかって立ち止まる度に素敵な本が登場して、草子の感想文を読んだら無意識のうちに泣いてたりする。
    個人的には課題図書で読んだ「月と六ペンス」が、マイナーだけど主人公の生き方が凄まじすぎてツボっていたから、ここに出てきて嬉しかったなー。
    それと、「飛ぶ教室」、懐かしい(*´ω`*) また読みたいです!

  • 手書きで入れてる字が小さくて読みづらいのと、
    お父さんが中年には見えない(若い男性に無理やり皺とか髭を
    付け足した様な…)のが気になるマンガです。
    ただ、本好きの人には楽しめる内容です。
    酒乱やネグレクトについてもサブテーマになっています。
    3巻目も年末に出るようです。

  • 二巻目から「その後」がついて。うーん、ちょっと蛇足かな。と、思ったりもしたが、それはさておき。

    橋本紡の『九つの、物語』にも山椒魚は取り上げられていて。そういや読んだことがないなと。気になるな。夏文庫フェアあたりでピックアップしてたら読んでみよう。

    今回のブックガイドは人当りがいいラインナップで読んだことがある本もあって何気に嬉しく思った。夏への扉は新訳版読んでみようかな。

  • 前作から引き続き、読了。
    古本と書評にまつわる漫画。家庭にも学校にも居場所の無い女子中学生が主人公。何かあると学校をサボる彼女の逃げ場所が古本屋。
    彼女が自分の孤独や父親とのことに置き換えながら語るブックレビュー。書評を漫画で読者に読ませるのって難しいとおもうが、漫画家さんの力技だね。

    このマンガがきっかけで井伏鱒二は読んだ。
    「月と6ペンス」は、高校生の時読んだが、俗物のS・モームが芸術家の生き方を三流週刊誌風に非難しているようで、あまり感心しなかった。昔の僕の読みが若しや浅かったかな知れないと、30数年ぶりに再読しようかとも思う。
    ボルヘスも最近読んだが、あまり印象に残って無い。これも再読かな。

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著者プロフィール

高知県出身。1995年、『ハヤ子サケ道をいく』(玉川敏秀名義)が「アフタヌーン」の新人賞である四季賞で入賞しデビュー。2009年に『草子ブックガイド』が「モーニング・ツー」で連載スタート。メフィスト2016年VOL.2~2019年VOL.2まで『西荻ヨンデノンデ』を連載。

「2020年 『西荻ヨンデノンデ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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