- Amazon.co.jp ・マンガ (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063879704
感想・レビュー・書評
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ちょっとまだストーリーが見えない.
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文学ネタのマンガはストレイドッグ含め複数読んでいるが、こんなに笑えるのはない。
近代詩歌もっとちゃんと読んでおけば良かったと後悔することしきり。
これ、どのくらいのリテラシーがあると面白いのかよく分からない。私は半分くらいの作家の名前は知っていて、残りは有名な作品をいくつか読んだくらい。
まあ朔太郎がヒドイ(笑)
朔太郎の娘さんの父の話も読んだことあって、イメージはあるけど。
これからあの詩が生まれるのかとか、色々考えてしまう。
そんな読み方しなくても面白いのかは分からぬ。 -
登場人物がみんなどこかそれぞれ狂っている。
恐ろしくて魅力的。 -
神経衰弱な萩原朔太郎、年中女に囲まれている北原白秋、顔が忘れられた室生犀星。彼らがいるのは太陽も月も東と西の天気屋が出すような、不思議な街。
実際に起こっていることなのか、朔太郎の幻覚なのか、区別がつかなくてわかりにくくて、なんじゃこりゃ…と思っているうちに読み終わってしまう不思議な話。とても怖い世界なのに覗いてしまう、そんな魅力に引きずり込まれた。 -
短歌・俳句・詩歌好きにおススメ!
虚実織り交ぜた、狂気の世界(あくまでフィクション)
朔(萩原朔太郎)の狂いっぷりに拍手(ぱちぱちぱち)
白さん(北原白秋)の才能と顔と台詞に唖然。
犀くん(室尾犀星)の顔がない!!(まず、そこ!)
いろんな方の代表作掲載。有名どころ満載で唾垂もの。 -
“「今のなし!
なしなし!詩なんてもう書きません」
「そうなの?」
「書きませんよ
こんなの考えてるから頭がおかしくなっていくんです
それに日々退屈で世がなべて事もなさすぎて
おれはもう昔みたいにぽかーんと気絶して息をすうはあすうはあ繰り返すばかりです
何の気力もわかない…
そういうことを手紙で訴えたのに 訴えたのにあなたは返事をよこさない
おれはもう神経が…衰弱する一方で…はぁん…」”[P.12]
蟲師目当てで買ったアフタヌーンで一目惚れした作品。
不思議な世界観に、気持ちいいくらいに狂ってる人達が出て来て、何を言ってるかたまに分からない(小声)ところがたいへん好き。
表紙花びら食むってるんですね、ウジ虫かと思ってぎょっとした。
ぐうるさんの頭半分が無くなってからの展開が本当凄い。嫌な夢の中のようでぞくぞくする。
朔の表情の揺れ動きが本当に良い。
“「それはほんとうなの朔くん」
「ほんとうもなにもおれは歩いてるじゃないか」
「それはほんとうなの朔くん」
「それ さっきも言ったよ」
「それはほんとうなの朔くん」
「全部ほんとうだよ おれがほんとうだと思ったらぜんぶほんとうだよ」
「それはほんとうなの朔くん」
「だからぁ!」
「それはほんとうなの朔くん」
「………ううん 妄想……」” -
「作風」?の擬人化
第一話丸々の試し読みが公開されていて、面白かったので購入。
擬人化マンガにありがちなキャラ紹介に終始するコメディではない…どころか、
浮世離れした不思議な町を舞台に詩人達が自由過ぎるくらいに狂っていて、不健全でびっくりしました。でもそこが面白い。
時々挟まれる戦争の影とか、この町は普通の世界とどう繋がっているのか気になります。
恥ずかしいことですが、私は「北原白秋は童謡の作詞家」、「萩原朔太郎は『猫町』という小説が面白いらしい(けど読んだことない)から多分小説家」という散々な予備知識の上で読みましたが、十分楽しめました。
が、彼らの作品なりを知っていた方がおそらくもっと楽しめそうなので、青空文庫とか岩波文庫とかを探してみようと思っています。