白馬のお嫁さん(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 85
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063880137

作品紹介・あらすじ

男だけど、妊娠して子供が産める「産む男」がいる時代。外見はほとんど女の子な“彼ら”のうちの3人は、高校在学中に結婚相手を見つけると決意を燃やしてた。そんな彼らは、高校入学を機に、北海道の礼文島からやってきた清隆と出会う。なんと、清隆も親から結婚相手を見つけてこいと言われていた! “嫁探し”を目標として、協力し合うことを4人で誓う。リスク大嫌いな清隆と、産む男3人が贈る、コミカル嫁取りドラマ、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • SFに裏付けられた性の越境 切實なラブの問題と軽妙なコメディ 讀んであたまぐるぐるしながらしかしこれは架空の、未來の事例ではなくまつたく、現代の問題なのだといふことに氣付く

  • 男だけど見ためは美少女、男だけど妊娠する、遺伝子改造された"産む男"。高校進学のため上京した清隆は彼ら4人と同居することになった。彼らの目標"嫁探し"は達成できるのか?
    ハーレムもののSFラブコメです。でも、軽くジェンダー論とか労働の機械化なんて社会問題をぶっこんできます。これは侮れない…。
    清隆のリスク過敏症はレスキューとかボディガードとかに特化した遺伝子改造だからなのかな?

  • 凄すぎる。「三文未来の家庭訪問」も面白かったけど、マンガらしさに磨きがかかってるわー。清隆が不憫すぎて涙目(笑い過ぎ。

    前作からしても、結構真面目な目的でWOLVSって設立されたんだよね。あえて色物っぽさを前面に出して、この先どこにつれていってくれるのかなー

  • 作者デビュー作『三文未来の家庭訪問』にて最高に鮮烈に語られた新しい男性、子供を産む男。今度はそれを高校生での恋愛を主眼に、コメディータッチ全開で描いて来る。
    確かに過去の作品に比べれば、濃密なセンスオブワンダーの嵐で圧倒される快感は薄い。
    が、内在するテーマの切り口や、そこから伸びて侵入して来る思考の手触りは庄司創らしい上質なSFであり、しかもそれがまるで無理なくラブコメに調理されている。凄い。
    三文未来ではヒロイズムが大きな役割を果たしていたのに対して、今作のキャラクター造形は、既存のジェンダーをより解体する可能性も感じられる。
    従って軽いコメディータッチにも関わらず、さらに野心的な切り込みへの期待も高まる。
    ちなみに舞台は鎌倉。だが読むと礼文島に行きたくなる程の礼文島推しも楽しい。

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞2008年秋の四季大賞受賞作『三文未来の家庭訪問』にてデビュー。
新しいSF漫画の描き手として注目を集める。
単行本に『勇者ヴォグ・ランバ』全2巻、短編集『三文未来の家庭訪問』。

「2016年 『白馬のお嫁さん(3)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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