- Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063880137
作品紹介・あらすじ
男だけど、妊娠して子供が産める「産む男」がいる時代。外見はほとんど女の子な“彼ら”のうちの3人は、高校在学中に結婚相手を見つけると決意を燃やしてた。そんな彼らは、高校入学を機に、北海道の礼文島からやってきた清隆と出会う。なんと、清隆も親から結婚相手を見つけてこいと言われていた! “嫁探し”を目標として、協力し合うことを4人で誓う。リスク大嫌いな清隆と、産む男3人が贈る、コミカル嫁取りドラマ、開幕!
感想・レビュー・書評
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SFに裏付けられた性の越境 切實なラブの問題と軽妙なコメディ 讀んであたまぐるぐるしながらしかしこれは架空の、未來の事例ではなくまつたく、現代の問題なのだといふことに氣付く
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男だけど見ためは美少女、男だけど妊娠する、遺伝子改造された"産む男"。高校進学のため上京した清隆は彼ら4人と同居することになった。彼らの目標"嫁探し"は達成できるのか?
ハーレムもののSFラブコメです。でも、軽くジェンダー論とか労働の機械化なんて社会問題をぶっこんできます。これは侮れない…。
清隆のリスク過敏症はレスキューとかボディガードとかに特化した遺伝子改造だからなのかな? -
凄すぎる。「三文未来の家庭訪問」も面白かったけど、マンガらしさに磨きがかかってるわー。清隆が不憫すぎて涙目(笑い過ぎ。
前作からしても、結構真面目な目的でWOLVSって設立されたんだよね。あえて色物っぽさを前面に出して、この先どこにつれていってくれるのかなー -
作者デビュー作『三文未来の家庭訪問』にて最高に鮮烈に語られた新しい男性、子供を産む男。今度はそれを高校生での恋愛を主眼に、コメディータッチ全開で描いて来る。
確かに過去の作品に比べれば、濃密なセンスオブワンダーの嵐で圧倒される快感は薄い。
が、内在するテーマの切り口や、そこから伸びて侵入して来る思考の手触りは庄司創らしい上質なSFであり、しかもそれがまるで無理なくラブコメに調理されている。凄い。
三文未来ではヒロイズムが大きな役割を果たしていたのに対して、今作のキャラクター造形は、既存のジェンダーをより解体する可能性も感じられる。
従って軽いコメディータッチにも関わらず、さらに野心的な切り込みへの期待も高まる。
ちなみに舞台は鎌倉。だが読むと礼文島に行きたくなる程の礼文島推しも楽しい。