フラジャイル(5) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.01
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本棚登録 : 498
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063881141

作品紹介・あらすじ

2016年1月よりドラマ化決定! 今最も注目を集める医療漫画が本作だ。主人公は、病理医・岸京一郎。直接患者と会うことなく病気の原因を調べ、診断を下す医者。医師らは彼について、こう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と――。セカンドオピニオン外来に駆け込んできた若い母親と新生児。赤ん坊は、他院で重症複合免疫不全症の診断を受け、移植手術を勧められているという。岸の下す診断は、果たして!?

感想・レビュー・書評

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  • セカンドオピニオン第2弾の巻。今度は患者が子ども。

    「セカンドオピニオンの最大の欠点は、選択の重荷を素人に背負わせてしまうことです」

    この岸先生の言葉。まさにそう。
    選択は責任を伴う。それだけでも苦痛なのに医学的な知識のない素人が複数の医師の診断をどちらが正しくてどちらを選ぶべきかなんて、どうして決められるんだろう。
    最初に出会った医師の診断を信じ、治療に身を委ねる。簡単なこと。普通はみんなこれ。でもこれは=その医師の出した診断や治療がベストである、ということではない。どこか不安を感じつつも、権威に畏怖を感じ、今まで築いてきた(と勝手に患者が思っている)信頼関係にヒビを入れたくないという思いが患者の言葉を飲み込む。

    セカオピは勇気と決断が要る。
    でも自分のことだ。死ぬにしても納得した死に方をしたい。ましてや患者が大切な家族だったら…。

    セカオピ医が他院の患児の採血を採りに行く…!?ありうるか?(笑)
    ルールに縛られず、間違ったことは間違っているとハッキリ言う。
    いかん、岸先生が正義の味方に見えてきた!顔は全然好みじゃないのに。

  • 【あらすじ】
    セカンドオピニオン外来に駆け込んできた若い母親と新生児。赤ん坊は、他院で重症複合免疫不全症の診断を受け、移植手術を勧められているという。岸の下す診断は、果たして!?

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 緊張感あるー!ECMO出てきた。岸先生の腰が90度に曲がるなんて!いい関係だなぁ。

  • 相変わらず面白い。少ししか登場しない人も存在感をもって描写されるのが好きです。宮崎先生はいつも必死で楽しい。

  • まるまる1冊幼児の症例。高柴先生も昔はキレやすい医師だったのね。今でもワンパクモードになるらしいけど(笑) セカンドオピニオン、よく聞く言葉。患者側からすれば最初の診断に納得いかない、その診断結果が間違いならいい。そう思って行くのか。岸センセの言うように1ヶ所目2ヶ所目と診断が違い、じゃあ3ヶ所目の診断で多数決をとるのか?と問われればなんと答えたらいいのか。実際問題とても難しい。藁にもすがる思いでいけばいくほど、セカンド、サードと泥沼に足を踏み入れてしまいそう。信頼できる医師に出会う、その確率はいかほど?

  • 小僧

  • 高柴先生、かっこいい人っていうのはこういう人のことを言うんだなと思った。
    お仕事医療マンガ、内容が難しいところもあってうーんとなったりするのだが、とても好きだ。
    ここの世界って自分から遠いようでいて実は自分から近い世界だと思っている。
    娯楽としての作品というだけでなく、知識を得るという意味でもずっと読んでいきたい。
    まだまだ既刊があるので、読むのが楽しみだ。

  • 「バカ正直に長年続けることを誠実って言うんですよ」

    理性と感情のバランスって立派な大人になれば、いつか上手にとれるようになるんでしょうか…。

  • セカンドオピニオン
    最初の診断に納得できないとした時に
    次の診断を受けるとした場合
    それらの診断が違っていたとしたら
    どちらを信じるのか?
    どちらに託すのか?
    自分の力では診断も治療もできないから医療従事者に力を借りる。
    セカンドでは足りないなら三人目、四人目と積み上げていくのか
    多数決で決めるのか?
    どうやっても決められない
    けど
    期限は迫ってくるし
    決めなければいけない
    自分の意見を持つために
    自分の立場をはっきりさせるために
    人には何ができるのか。

  • 宮崎先生、成長の機会と思いきやそこまでの描写はなく、ただ患者と向き合って誠心誠意尽くしたことは気持ちが届いたみたい。しかしまさかお母さんではなくその妹とは‥なぜ‥という事情は気になるもののそこまで踏み込まないのが仕事としてのドクター、ということでしょうか?
    最後に岸先生が頭を下げるのは実は人情深い現れだなぁと。

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞2012年秋のコンテスト『彼女の鉄拳』で審査員特別賞受賞。

「2023年 『フラジャイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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