アポロにさよなら Let’s go home!(1) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 38
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063953305

作品紹介・あらすじ

きっと、君が泣く。遥かな未来、遠い星。語られるのは、あなたの話。星と星とを渡り歩き、人と人とを繋いでいく━━。心ふるえる不動産SF。

西暦2350年。人類は宇宙に住まいを移していた。こんな時代だからこそ、不動産屋は苦労が絶えない。全身義体、記憶喪失の男、センパイ。お酒飲みすぎ、辣腕女子、コウハイ。女好きの毒説男、ドーラク。個性豊かな社員が集うGIS不動産は、今日もワケありのお客さんの対応に忙しい。

感想・レビュー・書評

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  • SFな話。宇宙を題材にした漫画は数多いが、まさか、不動産屋の社員が主役になるとは!
    斬新さに満ちているが、奇抜さだけで勝負していない点には好感を持てる
    それだけに、全2巻ってのは凄い不思議だ
    絵は上手い、キャラの個性もありがちじゃない、ストーリーも起承転結がしっかり考えられていて読みやすい。作品の舞台となっている、宇宙の壮大さと、そんな未知の環境でも、自分らしく生きられる場所を探し、努力の末に得た家を大事にする人間の強さも、力強さと優しさを混ぜ合わせて、どちらの良さも蔑ろにせず、描けている、と感じた
    ラブコメ感は確かに足りなかったと思うが、それだと、不器用な性格だけど、客が求める家を必ず探し出し、幸せになって貰えるよう、不動産屋社員としての誇りを持って、自分を偽らずに客と接し、愚直に仕事に打ち込む、センパイの良さが損なわれていただろう
    なので、グダグダと続けず、全2巻でサクッと終わらせたのは英断、と考えるべきなんだろうか?
    けど、私は、この人間らしいストーリー、好きだな。温かい、と言うか、安心する
    道雪先生の人柄がそのまま、漫画とセンパイやコウハイに鮮やかに表現されているように感じた
    この『アポロにさよなら』って漫画はこれで終わってしまったが、失った「自分」を仲間との交流、客の抱えている家と心の悩みを解決する事で取り戻すのでなく、新たに作っていくセンパイが、いつか、自分が帰りたかった場所を思い出した上で、今の自分が手に入れた場所を選ぶ事を望む
    もし、私が自分だけの家、部屋を求めた時は、彼らのような、仲間を理屈抜きで信頼している、超一流のプロに任せたい
    1巻、2巻ともに、SFな話ばかりだが、個人的にグッと来たのは、2巻・第7話「偽装家族」だ。血で繋がっていてこそ愛し合える家族もいれば、縁で繋がれていてこそ絆が強まる家族もいる、そんな当たり前の事実を、読み手が「これ以外にない」と感じるハッピーエンドにしてくれてるトコが嬉しい
    この台詞を引用に選んだのは、センパイとコウハイの、友情や恋心なんて言葉では表現したくない、確固とした尊敬と仲間意識を感じられるから。私も、見つけたいものだ、センパイみたいな先輩を

  • 宇宙不動産屋さんのいい話。
    感動するかなと期待していたけど、物語の中心となるお客様方がクローンや殺し屋だったり、人間とは異なるためか感情移入できなかったのが残念。
    主人公センパイの帰る家はみつかるのか・・・?今後に期待。

  • 思ってた以上に人情ものでした。

  • 面白かった。まだまだ謎が多い。早く続きが読みたい。

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著者プロフィール

千葉県出身のマンガ家。愛犬はトイプードルのクーさん。著書に『うちのトイプーがアイドルすぎる。』(KADOKAWA)、『女子漫画編集者と蔦屋さん』 (一迅社)、『アポロにさよなら』(講談社) 全2巻などがある。

「2021年 『はじめよう!トイプーぐらし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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